稲田防衛相 ゲス宮崎夫妻への結婚祝儀を政治資金で拠出

NEWSポストセブン / 2016年12月5日 16時0分

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宮崎夫妻への結婚祝儀を政治資金で拠出

 カネの使い方も、さすがは初の女性総理候補の貫禄と言うべきか。毎年11月に公開される政治資金収支報告書をめぐっては、例年必ず閣僚たちの飲食代が話題になるのだが、安倍政権全閣僚の飲食会合費ランキングで、麻生太郎・財務相、塩崎恭久・厚労相というベテラン2人に次いで稲田朋美・防衛相がトップ3入りを果たした。実に年間1456万円を飲食代で支出している(朝日新聞調べ)。

 夫婦で行きつけだというミシュラン星付きの串カツ店に4回で計38万円を始め、ホテルニューオータニなどの政治家御用達の高級ホテルも頻繁に利用。意外に派手な食いっぷり飲みっぷりである。

 実は稲田氏の政治資金収支報告書は、飲食代以外にも興味深い記載が並ぶ。たとえば昨年2月11日と12日の2日続けて、「贈答品」の名目で高級チョコレート専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ六本木ヒルズ店」でそれぞれ2万9970円、5万1840円を支出している。時期が時期だけに、バレンタインの贈り物だったのだろう。

 昨年6月19日には、「みたままつり献灯代」として靖国神社に1万2000円を支出している。いかにも稲田氏らしい支出ではあるが、政治資金で処理するのは適切と言えるのか。

 それ以上に首を傾げたくなるのが、交際費として昨年8月4日に2万円を計上した項目だ。目的は「宮崎・金子両議員結婚祝儀」とあり、支出先は「宮崎謙介」となっている。そう、今年2月に“ゲス不倫”で話題となった宮崎謙介・前衆院議員と金子恵美・衆議院議員の結婚祝いである。

“同業者”の結婚とはいえ、結婚祝儀を政治資金で支払えば、政治資金を政治家同士で回し合っていることにならないか。

 宮崎夫妻は昨年5月に結婚を発表してから12月の挙式まで、実に6回の結婚パーティーを行なったという。稲田氏が祝儀を出した8月4日は、都内のホテルで議員向けの結婚報告会が開かれた日だった。出席した議員のブログを見ると、金屏風の前で礼服姿の宮崎氏とウエディングドレスの金子氏の姿があり、傍目には結婚披露宴と変わりがない。

 このときの会費を政治資金として処理したのは稲田氏のほかにも何人かいるが、稲田氏だけが「結婚祝儀」と記載し、他の出席者は「会合費」としか書いていない。出席した議員の秘書が説明する。

「2人の同期議員たちが主催した議員の集まりで、領収書も出るというのでもらっただけです」

 稲田事務所も、「政治活動に関する催しものであると思いましたので、政治活動として会費を支出しております」と説明する。

 ところが金子議員の事務所に確認すると、「プライベートのパーティーで、事務所は関わっていません」とのこと。出席者の中でも高市早苗・総務相は「同僚の結婚式なので自分で包んだ」(高市事務所)と言う。いったいどちらが正しいのか。

 政治資金制度に詳しい上脇博之・神戸学院大学法学部教授が指摘する。

「稲田さんは収支報告書に『結婚祝儀』と書いているのだから、プライベートなものだと自分で認めているようなもの。常識的に考えて結婚祝儀は政治活動に関わるおカネではない。仮に会合費だとしても同僚の議員が集まって結婚を祝うだけの会が政治活動と呼べるのでしょうか」

 政治活動とプライベートの境界の曖昧さはしばしば問題視されるが、カネの面でも線引きは難しいようだ。

※週刊ポスト2016年12月16日号

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