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和牛ブランド「佐賀牛」 成功の背景にJAと農家の信頼関係

NEWSポストセブン / 2017年4月1日 7時0分

 そうした努力が実を結んだのが2000年の九州・沖縄サミットだった。福岡で開催された蔵相会議の晩餐会で各国閣僚に振る舞われたことで、佐賀牛ブランドは世界的に認知されるようになっていく。

 JAさがで佐賀牛の担当を長く務め、“ミスター佐賀牛”とも呼ばれる立野利宗技術参与(69)が言う。

「さらなる販路開拓として、海外市場を目指しました。和牛に関心の高いシンガポールや米国、タイなどの飲食店を中心に佐賀牛を宣伝して回ったり、地元のシェフを現地に派遣し、飲食店やメディア関係者向けの調理デモンストレーションを行ない、佐賀牛の魅力を伝えました。

 こうした農家単体では困難な海外での大掛かりなPR活動は、すべてJAが主導しています。佐賀牛は9割がJAを経由して市場に出荷する『系統出荷』。そうしたJAと農家の信頼関係の厚さが成功の背景にあったと思います」

●たけなか・あきひろ/1973年山口県生まれ。北海道大学卒業、東京大学大学院修士課程中退。NHK記者、衆議院議員秘書、『週刊文春』記者などを経てフリーランスに。近著に『沖縄を売った男』(扶桑社刊)など。

※週刊ポスト2017年4月7日号

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