消えゆく2時間ドラマ 主演500万ギャラ等低コスパも原因か

NEWSポストセブン / 2017年4月1日 7時0分

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2時間ドラマの主役級のギャラは1本500万円ほど

 断崖絶壁に追い込まれ犯行を自供する犯人、時刻表をめくりアリバイ崩し、コイツ怪しいと思ったら殺されるというベタさ。誰もが一度は見たことがある2時間ドラマが、まさに崖っぷちに立たされている。

 1977年からスタートし、今年で丸40年にわたって放送されてきた、2時間ドラマの代名詞である『土曜ワイド劇場』(テレビ朝日系)が4月で放送を終了する。

 土ワイとともにブームをけん引してきた『火曜サスペンス劇場』(日本テレビ系)もすでに2005年に幕を下ろしている。

 他局も2時間ドラマ枠を減らしてきた。『月曜ゴールデン』(TBS系)、『金曜エンタテイメント』(フジテレビ系)、『水曜ミステリー9』(テレビ東京系)などの2時間ドラマ枠は続々とエンタメ枠に代わり、バラエティー番組が放送されることがほとんど。その中にあって土ワイは「最後の砦」といわれていただけに関係者のショックは大きいという。

「根強いファンは多いのですが、多くのロケが必要で制作期間が長く、ギャラも高い2時間ドラマはコスパが悪い。まさに土ワイもその通りで、最近の視聴率は10%を超えるのがやっと。映画会社など制作会社も大きくかんでいるので、どんなに制作費を抑えても3000万~4000万円と高い。代替えとして始まるニュース番組は制作費を1000万円ほどに抑えられますし、“それなり”に視聴率もとれるという経営陣の判断なのでしょう。

 まあ『火サス』が終わってしまったのは2時間ドラマの帝王&女王といわれた船越英一郎さん(56才)と片平なぎささん(57才)が共演できなくなってしまったことが理由ともいわれてますけどね(苦笑)」(テレビ局関係者)

 そんななか、溜息をもらすのは2時間ドラマを中心に活躍してきた女優たち。

「2時間ドラマの女王」片平は1990年代後半、多い時に週に3本の2時間ドラマに出演。しかも、どれも視聴率は20%前後と、時代を象徴してきた。

「片平さんや名取裕子さん(59才)、山村紅葉さん(56才)、東ちづるさん(56才)…。2時間ドラマの“顔”のみなさんは『おばさん女優はつらいのよ』とつぶやいていました。終わってしまうショックはもちろん、彼女たち主役級の2時間ドラマのギャラは1本500万円ほど。

 年に5本出れば2500万円なので、それだけで生活していけたんです。連ドラに出ようにもアラ還の名優は多くて競争が大変。本当につらい状況だと思いますよ。船越さんは4月からNHK帯番組のMCを務めますがそんな計算もあったのかもしれませんね」(芸能関係者)

 とはいえ、完全に消えてしまうわけではない。土ワイ終了後、日曜の午前10時に『日曜ワイド』が新たに誕生する予定だという。しかし、芸能記者はこう明かす。

「この時間帯に殺人事件はやりづらいという事情もありますのでテーマも出演者も、心機一転若返りを図り、女優陣は50代から40代、30代へとシフトする方向なんです」

※女性セブン2017年4月13日号

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