乳がん、胆管がんを経験した3人が語る「がんと共に生きる」

NEWSポストセブン / 2017年11月15日 16時0分

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8年前に乳がんに罹患した黒田尚子さん

 突然やって来るがんの宣告。そんな時、どう対処したらよいのだろうか? 経験者3人に聞いた。

◆がんの出費はジワジワと長く続く 治療費以外で削れる部分は節約

 ファイナンシャルプランナー・黒田尚子さん(48才)は、8年前に乳がん(ステージIIa)に。その体験を『がんとお金の本~がんになった私が伝えたい58のアドバイス』(ビーケイシー)に綴っている。

 乳がんに罹患した黒田さんの場合、かかった費用は350万円近くだったという。

「160万円は乳房再建で、残りは治療費や入院費のほか、交通費や情報収集のための書籍代、入院中の家族の外食費など、本来の治療費以外が本当にかかりました。入院時に術後のための前開きの服や専用の下着など便利なものを準備するかたがいますが、代用品で乗り切れることも多いですよ。

 むしろ問題は手術後。私はすぐに仕事復帰しましたが、治療の副作用で思うように働けず、収入は減少。それなのに、医療用ウイッグや健康食品、サプリメント、肥満による再発リスクが高まることを心配して、ヨガやジムなどにもお金を使い…。がんはジワジワと家計を圧迫し続けると実感しています」

 動ける範囲で仕事の継続は必須のようだ。

◆患者以上に家族が大変 対話と普段通りの生活が大切!

 がんになって困ったことの1つに嫁姑問題があると話してくれたのは西口洋平さんだ。西口さんは、2015年に胆管がん(ステージIV)に。2016年、子育て世代のがん患者が交流できるサイト「キャンサーペアレンツ」を発足。9才の娘の父でもある。

「両親は遠方に住んでいるので、何かしてあげたいという思いを妻に託すんです。毎朝新鮮な有機野菜のジュースやサプリメントをのませろとか、外食は添加物が入っているから毎日お弁当をなど…。妻は子育てもあるのに、すごい負担をかけていました。病気になると、パートナーや家族の方が本人以上に気を使う。だからこそ、コミュニケーションが必要だと思います。そこまではやらなくていいとはっきり言ってあげる。がんになったからといってすぐに死ぬわけじゃないし、生活は続く。周りの情報に振り回されて生活スタイルを無理に変えるのではなく、元の生活を続けられるよう話し合うのがいいんじゃないかと思っています」

◆子供には傷跡も見せて…、周囲に告白してデメリットはなし

 12才と5才の娘と夫、実母と暮らす起業家の川崎貴子さんは、2016年秋に乳がんとなり、現在はホルモン治療中(ステージII)。著書に『我がおっぱいに未練なし』(大和書房)などがある。

 乳がん発覚時、本人より実母がパニックに陥り、娘たちに「ママが死んじゃう!」と口走り、大騒動になったという。

「娘たちにはすぐ、がんを克服した友人を例に、“彼女は手術をして治療したから5年経った今でも元気でしょ。ママもそうなるから”と説明しました。元気に生きている友人の姿を思い浮かべて安心させたかったんです。術後、乳房には傷跡が残りましたが、その傷跡も娘たちに見せました。最初は驚いていましたが、子供って慣れるのが早い。今では一緒にお風呂に入っても気にしていません。娘だけじゃなく、私は仕事仲間や友達にも正直に話しています。人それぞれだと思いますが、私の場合は、告白したことでのデメリットはありませんでしたね」

※女性セブン2017年11月23日号

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