中国武漢市 公衆トイレ管理者募集で大卒限定にし批判される

NEWSポストセブン / 2018年3月14日 7時0分

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トイレ管理人募集で一騒動

 中国内陸部の湖北省武漢市政府は同市内の公衆トイレを管理する職員2人を募集するとともに、その学歴を「大学卒の学士の学位を有する者」と定めていることが分かった。

 これに対して、ネット上では「私の卒業した大学ではトイレ掃除の授業はなかった」や、「2人の学士の上司は修士課程の学位をもっていなければならないのでは」などと武漢市のトイレ管理職員募集を茶化した書き込みが目立っている。

 これらの意見について、市政府当局者は地元メディアに対して、「職員を募集する際、学歴の条件を明記するのは当然だ」と述べるとともに、「募集した2人は清掃員ではなく、市内の数カ所の公衆トイレを廻って、きれいに清掃されているかどうかをチェックする管理職であり、ある程度の能力が必要なのは言うまでもない」と指摘している。

 これに反論するように、ネット上では「トイレを管理する能力と学歴は関係ないのではないか」との声も書き込まれている。

 香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は武漢市のトイレ専用職員募集について、中国では習近平国家主席の鶴の一声で、2015年から「トイレ革命」が叫ばれていることが背景にある、と指摘している。

 中国では、これまでの3年間で観光地のトイレを新設ないし改修するプロジェクトが推進されており、昨年10月末時点で、既に目標を上回る計約6万8000カ所のトイレを新設・改修されている。

 さらに、習氏は昨年11月、「トイレ問題は小さいことではなく、文明的な都市と農村を建設する上で重要な分野だ」と表明。中国国営新華社通信もトイレ革命について、「たんに観光しやすい環境を整えるだけでなく、社会の文明化を推し進めることも目指している」などとする論説記事を配信している。

 これを受けて、中国国家観光局は2018年から2020年の間に、トイレ6万4000カ所を新設または改修する計画を発表した。

 このようなことから、同紙ウェブ版の書き込み欄には、「武漢市政府がトイレを管理を目的に職員を募集したとしても、『公共部門の管理者』とするだけでよく、わざわざ『大卒のトイレ管理職員』の募集と明記したのは、党の上部機関への受けを狙ったゴマすりだ」との声も出ている。このように「トイレ職員募集」と習氏の「トイレ革命」との関連をめぐって、さまざまな憶測が出て波紋が広がっている。

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