中国で児童の性被害が問題に ネットで誘い出される例が多い
NEWSポストセブン / 2018年3月25日 16時0分

スマホが犯罪の端緒となってしまうことも
ネットによってコミュニケーションのあり方が変わったことが、こんなところにも影響している。中国の情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏がレポートする。
* * *
児童に対する性犯罪が社会問題化している中国で、その実態を調査した内容が公表された。
中国少年・児童文化芸術基金会女児保護基金(女児保護基金)が公開した『2017 児童に対する性犯罪及び性犯罪防止教育調査報告』(以下、『報告』)である。『報告』のなかで明らかにされたのは、昨年一年間、中国では公にされた(メディアで報じられた)ケースだけでも、児童に対する性犯罪は、全国で378件も起きていて、これは毎日平均1.04件起きていた計算になるという。
ネットメディア『東方網』が3月3日付で報じている。
女児保護基金によれば児童が被害者となる性犯罪の件数は、2016年の433件からは減っているものの、2013年の125件からは大きく増えているという。
今回の『報告』で衝撃的だったのは、被害女児の最低年齢が1歳であったと報じられたことだ。
犯罪件数を人数で見たとき、2017年の被害児童数(報道のなかで複数と表記されたケースを3人として計算した)は計606人。うち、女児は548人で全体の90.43%を占めていた。
女児保護基金の調査によれば、被害者606人のうち、7歳以下は65人で10.73%。7歳から12歳が199人で32.84%。12歳から14歳が191人で31.52%だった。年齢が報じられなかった151人を除く統計だが、やはり圧倒的に7歳から14歳までが被害に遭うケースが多いことが分かる。
犯罪が発生する場所としては農村と都市との区別では都市が6割を占めていたのだが、その原因として指摘されていたのが、女児がネットを通じて加害者と接点を持ち、誘い出されているケースが多いということだった。親としては、悩ましい問題だ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【独自】5年前の虐待で父親と継母を逮捕…「司法面接」繰り返し、当時9歳の女児が徐々に証言
読売新聞 / 2021年3月8日 7時10分
-
米国でアジア系に対する犯罪が激増―米メディア
Record China / 2021年3月7日 16時0分
-
「スマホを買ったばかり」中1女子の裸写真がネットに流出した理由
プレジデントオンライン / 2021年3月2日 15時15分
-
YouTuberに少女が裸画像を送信…マホト事件で考える、子供のSNS被害を防ぐには
女子SPA! / 2021年2月13日 15時46分
-
新型コロナで日本の犯罪減も児童虐待や家庭内DVが増加…犯罪も巣ごもり傾向に
日刊サイゾー / 2021年2月11日 18時0分
ランキング
-
1中国外相が「国際法に合致」と海警法を正当化 ウイグル弾圧批判には「デマ」と猛反発
産経ニュース / 2021年3月7日 21時24分
-
2デモ死亡女性掘り起こし検視、国軍「治安部隊と違う弾」…ミャンマー国民「でっち上げ」と反発
読売新聞 / 2021年3月7日 19時29分
-
3【海外発!Breaking News】遺体の前でポーズを取り笑顔で写真撮影する警察官に非難殺到(カナダ)<動画あり>
TechinsightJapan / 2021年3月8日 4時0分
-
4日系女性が石で顔面殴られ鼻の骨折などの負傷-米シアトルの中華街
Record China / 2021年3月8日 6時30分
-
5日韓関係で未来志向強調の文在寅大統領、「中身が」と主要各紙、任期中の改善危ぶむ声も
Record China / 2021年3月7日 8時0分