教育熱心家庭に人気の公文式、今どきの親のニーズに合致か
NEWSポストセブン / 2018年4月10日 16時0分

ハリウッドセレブも公文を!(公式HPより)
最近、都心の教育熱心なママに公文式がとにかく人気という。発火点は、育児・教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏が昨年2月に上梓した『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』(祥伝社新書)だ。公文式の実力が十二分に伝わるタイトルが今やママたちの合い言葉レベルになるまで浸透している。
もともと公文式は、高校の数学教師であった創始者の公文公(とおる)氏が、小学生だった長男のために学習プリントをつくったところから始まっている。組織化されたのは1958年。自宅を学習の場として提供できる主婦など女性を積極的に先生として雇用し、瞬く間に大阪から全国へと広まった。
現在の教室数は1万6300で、全国約2万校といわれる小学校よりも少し少ない程度にまで増えている。日本だけでなく世界50の国と地域にも広まっていて、生徒数は全世界で約435万人(数字は2017年3月時点)。ハリウッドセレブの関心も高く、ヒュー・ジャックマン(49才)が、子供のものとみられる公文式の教材を手に歩いている写真は、ママたちを中心に大きな話題となった。
東京都内の教室の指導者として15年以上のキャリアを持つ50代女性が特徴を説明する。
「週に2回、決められた日なら何時に来ても構いません。決まった枚数のプリントを全問正解すれば、すぐに帰っていいことになっています。自学自習を伸ばすのがモットーなので、子供が自力で正解にたどり着くまで、何度でも問題に向き合わせます。その際、子供たちの出来不出来や、どれくらい時間がかかるかをチェックします。教材がよくできているので、私たちはそのサポートをしている感じです」
おおた氏は、その性質が今どきの親のニーズに合致していると指摘する。
「学校では、みんなに同じ内容を教えるので、理解の早い子には物足りないし、遅い子はついていけません。一人ひとりの学力を伸ばせる仕組みになっていないのです。そこに物足りなさを感じる保護者が、注目しているのでしょう」
一般的な塾の場合では理解度によってクラスが編成されることが多いが、それでも、1人の先生が多くの生徒を同時に教えるというスタイルは学校と変わらない。学ぶことの目的も一般的な塾と公文式では異なる。塾のゴールは大抵の場合、受験、そして合格だが、公文式はそこをゴールに設定していない。公文式では、レベル別学習が徹底され、いうなれば、“自分の限界に挑戦できること”が魅力だ。
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