中国の精子提供者、極端に毛髪が少ない人・非愛国者は不可

NEWSポストセブン / 2018年4月17日 7時0分

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中国の精子募集キャンペーンで波紋

 中国の北京大学付属第3病院で、1人っ子政策の緩和に伴い、人工授精用の精子募集キャンペーンが4月初旬から5月23日まで実施されているが、その募集要項の中に、提供男性の条件として、「社会主義を愛し、中国共産党の指導に忠実な政治的に優秀な男性」などとの政治的な条項があることが分かった。

 精子バンクは世界各国でも珍しくはないが、提供男性に関して、このような政治的な条項があるのは中国だけとみられる。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が報じた。

 同病院の精子提供者(ドナー)の募集要項の条件は、身体的な健康と政治思考の2項目に分かれている。健康面では、ドナーは20歳以上。「毛髪が極度に少ない場合や色覚障害、あるいは極度な肥満は不適格な場合がある」と規定されている。

 一方の政治思考面については、募集要項には「当病院ではドナーについて、政治的な審査を行う場合もあります」としたうえで、「ドナーは社会主義祖国を愛し、中国共産党の指導を尊重する方が好ましい」と記載。さらに、「ドナーは党の職務に忠実であり従順。中華人民共和国の法律を順守し、いかなる政治的な問題にも関わっていないこと」と付け加えられている。

 審査には、医師のほか、病院の党委員会幹部が立会いの下で、ドナーに対して質問をすることになっている。この審査を通れば、精子が登録され、この時点で提供者は一律、200元(約3400円)が支払われる。

 さらに、人工授精で使用された場合、ドナーには5500元(約9万3500円)が提供されることになっている。

 ネット上では「精子提供者の政治的な思考が審査されるのは、ナチスドイツのユダヤ人迫害などの人種差別が思い出される。中国共産党による、このような差別主義もナチスドイツのそれと50歩100歩だ」との批判が出ているほか、「習近平皇帝なら文句なく第1級の精子提供者だろう」など、このところ独裁色を強める習近平国家主席をあてこするような書き込みも見られている。

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