震度6強で倒壊危機 川崎市の有名建築物と今後の計画
NEWSポストセブン / 2018年4月29日 16時0分

聖マリアンナ医科大学病院
今年3月に東京都が公表した大規模建築物の「耐震診断結果」は、多くの人々に衝撃を与えた。「震度6強以上で倒壊、崩壊する危険性が高い」と判断された建物に、有名な商業施設や大病院が多数含まれていたからだ。
この「耐震診断結果」は他の自治体も公表しているが、東京都のように倒壊・崩壊の危険性がある建物を「Is」値(壁構造や柱の強度、経年変化も考慮した診断結果)など各種指標を用いて3段階に分類するような結果にはなっておらず、一般の人には「その建物がどの程度危険なのか」を判断することは困難だ。
そこで本誌・週刊ポストは一級建築士らの協力を得て、建築物のすべて、または一部が「震度6強以上で倒壊、崩壊の危険性が高い(I)」と判断された建物(幼稚園、学校、住宅、工場等を除く)のうち、Is値が低いものをリストアップした。
ちなみに、Is値は数値が高いほど“頑丈”とされ、「0.6以上」なら倒壊・崩壊の「危険性が低い(III)」、「0.3~0.6未満」は「危険性がある(II)」、「0.3未満」は「危険性が高い(I)」と判断される。
Is値の低かった全国の建物の中から、川崎市(神奈川県)の有名建物を徹底調査。今後の対応策も含めた各施設の声を紹介する。
●島崎ビル(1974年~)
●聖マリアンナ医科大学病院(1974年~)
※( )内は竣工年。登記で竣工年が不明なものは、所有者もしくは運営者の回答を記載。
ドン・キホーテ溝ノ口駅前店が入居する島崎ビルは、築44年を迎える7階建ての建物。
「ビルの築年数、経済的合理性などを総合的に判断して、建て替えが適当と考えています」(所有者・エイモス代表)
1974年に竣工した聖マリアンナ医科大学病院(本館)は、1日外来平均2316人、1日入院平均843人(2015年度)の大規模病院だ。
「現在、建て替え計画を進行中で、来年には新病棟を同一敷地内に建築する工事を着工する予定です」(施設課課長)との説明だった。
※週刊ポスト2018年5月4・11日号
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「あべのタスカル」で学ぶ、災害への備え方
Jタウンネット / 2021年2月28日 21時0分
-
中国人の疑問、「日本の建物はなぜ地震で倒れない」のか=中国
サーチナ / 2021年2月19日 5時12分
-
大きな地震でも崩れない、日本の家はどれだけ丈夫なんだ!?
サーチナ / 2021年2月18日 14時12分
-
地域医療にも地震の影響 宮城の病院、施設損傷で外来休診
産経ニュース / 2021年2月16日 16時1分
-
地震が来ても日本の建物が簡単に倒れない理由
サーチナ / 2021年1月31日 13時12分
ランキング
-
1「妻」「嫁」呼称問題 松山ケンイチの発言に端を発しネットで議論 齋藤孝氏が語る怒りを買わない配偶者の呼び方
夕刊フジ / 2021年3月1日 17時16分
-
2超低温の冷凍庫が故障、ワクチン1000回分を廃棄
読売新聞 / 2021年3月2日 9時23分
-
3「鳥の糞が室内に…」妻殺害の44歳会社員に“家庭内トラブル” 母親を直撃《国立市・自殺偽装転落死》
文春オンライン / 2021年3月1日 21時0分
-
4神戸市で36人から変異株 感染者に占める割合増加 新型コロナ
毎日新聞 / 2021年3月1日 22時43分
-
5「続投表明」から4日、山田内閣広報官辞職…首相判断に党内にも懸念
読売新聞 / 2021年3月1日 21時0分