震度6強で倒壊危機 広島の有名建築物と今後の計画・対応

NEWSポストセブン / 2018年5月4日 16時0分

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広島の中心街にあるサンモール

 今年3月に東京都が公表した大規模建築物の「耐震診断結果」は、多くの人々に衝撃を与えた。「震度6強以上で倒壊、崩壊する危険性が高い」と判断された建物に、有名な商業施設や大病院が多数含まれていたからだ。

 この「耐震診断結果」は他の自治体も公表しているが、東京都のように倒壊・崩壊の危険性がある建物を「Is」値(壁構造や柱の強度、経年変化も考慮した診断結果)など各種指標を用いて3段階に分類するような結果にはなっておらず、一般の人には「その建物がどの程度危険なのか」を判断することは困難だ。

 そこで本誌・週刊ポストは一級建築士らの協力を得て、建築物のすべて、または一部が「震度6強以上で倒壊、崩壊の危険性が高い(I)」と判断された建物(幼稚園、学校、住宅、工場等を除く)のうち、Is値が低いものをリストアップした。

 ちなみに、Is値は数値が高いほど“頑丈”とされ、「0.6以上」なら倒壊・崩壊の「危険性が低い(III)」、「0.3~0.6未満」は「危険性がある(II)」、「0.3未満」は「危険性が高い(I)」と判断される。

 値の低かった全国の建物の中から、広島市(広島県)の有名建物を徹底調査。今後の対応策も含めた各施設の声を紹介する。

●サンモール(1972年~)
●ひろしま国際ホテル(1966年~)
●ゆめタウン祇園(1973年~)
●天満屋八丁堀ビル(1973年~)
●ドン・キホーテ広島八丁堀店(1970年~)
※( )内は竣工年。登記で竣工年が不明なものは、所有者もしくは運営者の回答を記載。

 サンモールは広島市の中心街・紙屋地区にある地域密着型のショッピングセンター。地下3階、地上7階の建物に衣類や雑貨、食料品などを扱う65店舗が入り、年間利用者数は550万人にのぼる。

「改修ないし建て替えを検討していますが、地域の再生、活性化への貢献をめざし、市街地再開発に向けた体制づくりを行なっています」(営業部)

 地域の中心的存在だけに、街づくりを絡めて対応していくようだ。

 ひろしま国際ホテルはサンモールの近くにある14階建ての建物。最上階には回転式の展望レストランがあり、広島市のランドマーク的存在だ。だが、支配人は今回の発表に頭を抱えている。

「来年までは修学旅行などのご予約が入っておりますし、急に資金を準備するのは困難。2020年以降に建て替えか耐震改修を実施する予定で、それ以降のご予約はお受けしていません。複数の業者さんから耐震や建て替え工事の見積もりをとっている段階です」(支配人)

※週刊ポスト2018年5月4・11日号

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