中国を激震させる男「日本の皆さんこんにちは。私が郭文貴だ」

NEWSポストセブン / 2018年5月26日 7時0分

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SAPIO向けに動画を送ってもらった

 男の名は郭文貴。中国で政商として莫大な財をなすも、権力闘争の余波を受け、摘発対象に。2014年、粛清前に米ニューヨークに身を寄せた。 中国共産党の暗部を知ることから、習近平が今も動向に気をもむ男である。 国際情報誌SAPIOが郭氏に連載を申し込むと 快諾。そしてひと言──。「中国政府に巣食う盗国賊をぶっ潰すためなら」。中国共産党激震必至のリポートである。

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 日本のみなさんこんにちは。私が郭文貴だ。

 今年3月に発表された中国憲法の改正(注1)、王岐山(注2)の国家副主席への就任、そして今後の日本が置かれる立場について私見を述べさせていただきたい。

【注1/中国憲法は今年3月に改正された。国家主席と国家副主席の任期規定を削除して習近平の事実上の終身独裁を可能にした点、全公職者の汚職を取り締まる「国家監察委員会」を憲法上の機関として設立することなどが定められた。】

【注2/王岐山は習政権第1期に党紀律検査委のトップとして辣腕を振るった。郭文貴の「宿敵」。政権第2期でも国家副主席に就任して権力を維持。】

 まずは今回の改憲だが、実に不当と言うよりほかなかった。習近平と王岐山は、政権のスローガン「中国の夢」が、自分たちが一生引退しないことでこそ実現できると思い込ませようとしている。彼らが目指すのは、全共産党員のみならず、中国の全国家・全国民を政治・経済などのあらゆる面で党の指導に従わせること。すなわち習近平と王岐山の指導に従わせることである。

 この2人が目指すものは、事実上の皇帝政治の復活だ。今回の改憲の目的は、中国の権力の私有化と、国民の財産の公有化を目指すものと言っていい。腐敗の摘発を名目に収公された財産は、結果的に権力者たちが私物化することも申し添えておこう。

 これはワイマール体制の末期のヒトラーや、戦前の日本にも似ている。極端な軍国主義とナショナリズムと権力欲にもとづく、完全に、世界の他の文明国家の常識とは異なる政治の革命がおこなわれているのだ。

 習近平は生涯に亘り引退せず、2035年までに党と国家のすべてを支配下に置くことを目指している。そして2050年までに世界各国に中国型の社会主義を輸出し、全世界を「中共化」。すなわち中国共産党の影響下に置くことを考えている。

 手近なところでは、まずは香港・マカオ・台湾である。中国共産党はいま現在も、これらの地域の政治・経済・資源に厳格なコントロールを加えて、「中共化」をどんどん進行させている。この3地域は中国の対外拡張のプラットフォームなのだ。

NEWSポストセブン

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