由美かおるとは違った趣も 時代劇でベッキーが入浴シーン 

NEWSポストセブン / 2018年5月17日 16時0分

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ベッキー演じるくノ一(『くノ一忍法帖 蛍火』公式ツイッターより)

 BSジャパン『くノ一忍法帖 蛍火』でベッキー(34)が、時代劇に初挑戦し注目を集めている。この作品は、くノ一に扮したベッキーがさまざまな忍術を駆使して、幕府を脅かす諸藩と戦う物語。その見どころについて、コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

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「お心、操られていただきます」

 ベッキーの碧の瞳に赤い火がメラメラした瞬間、悪人は彼女の思うままに操られ、やっつけられる…。そんな必殺技「忍法蛍火」はじめ、さまざまな奇想天外な忍法が飛び出すBSジャパン『くノ一忍法帖 蛍火』。毎回楽しみにしている方も、まだ見たことがない方も、「江戸時代は鎖国のはずなのにハーフのくノ一がいるってどういうこと?」「ベッキーはじめ、三人のくノ一が赤・青・黄色の装束で戦隊ヒーローみたいに活動したんじゃ、隠密どころか目立ち過ぎじゃね」などなど突っ込みたいことは多いはず。そうでしょうそうでしょう。長年、時代劇を観続けている私も、久々に「やってくれた」と驚くほどに彼女らは、元気よく荒唐無稽路線で突き進んでいる。

 そんな中、私が注目しているのは、「入浴シーン」である。第一話。バテレンの母を持つ根来のくノ一お螢(けい・ベッキー)はお美代(黒川芽以)、お玉(樋井明日香)とともに越後高田藩に潜入。「まずはお主らの女体改めじゃ」などと、完全にアウトなセクハラ発言を連発しながら、ウハウハと迫ってくるエロ殿様とその手下の占い師らと対決した。

 お蛍は「忍法蛍火」を遣うが、妖しい術を遣う占い師にはなぜか効果なし。危機一髪!の瞬間、一族の統領である父(木下ほうか)の「己の身を汚してこそ、相手の心を乗っ取ることができる」というアドバイスを思い出し、方肌脱いで素肌を見せて二度目の「蛍火」。すると占い師は「ここは桃源郷か…」と陶然となり、「夢の中でイキなさい」というお螢の言葉とともに成敗されてしまった。

 問題の入浴シーンは、ドラマのラスト。お蛍は「お風呂に浸かって汚れを洗い流そう」と湯舟に入る。つまり、お螢は己の色香で相手に術をかけたことを「汚れ」だと反省しているのである。なんと乙女な!! そういえば、ドラマの中でお美代から「スキもの」と言われていたお玉から「お螢さんは生娘なんですか。信じられない!」と大声で言われていた。片肌脱いで悩んでいたのでは、先が思いやられる。それにそもそも「くノ一の入浴シーン」とは、汚れを落とすとか、反省する場ではないではないか。

 ご存知のように時代劇の入浴シーンを定番化させたのは、『水戸黄門』シリーズのかげろうお銀(由美かおる)であった。彼女の入浴回数実に200回超。西部劇に酒場、SFに宇宙船、刑事ドラマに警察署とジャンルによって欠かせない場面は多々あるが、時代劇と風呂を定番化させたというのは、世界でも例がない。 

 しかも、お銀の場合、入浴は鼻の下をのばした悪人たちを懲らしめたり、重要な証拠を手に入れたりする「お仕事」。風呂も現場なのだ。『くノ一忍法帖』も風呂で反省してばかりではいけないと、二話ではベッキーお螢の横にお玉も入浴。三話ではお美代も加わって三人に…って、だんだん人数が増えてるよ。世界に誇るくノ一入浴シーンが、彼女によってどう発展するのか。『水戸黄門』には出てきた「混浴」はありなのか。注目である。

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