文在寅大統領が韓国建国を1919年に変更する理由

NEWSポストセブン / 2018年7月9日 7時0分

「上海臨時政府」の実態は、派閥争いの連続で「政府」の体をなしていなかったため、対外的にはほとんど評価されていない。日中戦争末期に中国・国民党の支援は受けていたが連合国は亡命政権として認めず、金九の帰国も「臨時政府代表」ではなく個人としての帰国を余儀なくされた。

 一方、北朝鮮は1948年9月9日の「朝鮮民主主義人民共和国」スタートが建国記念日になっている。今年はその70周年で金正恩は大々的なイベントを予定している。文在寅はそれに招かれたがっているようだが、自らの「韓国1919年建国」説を金正恩にどう評価させるのか。

 この説だと金九らとは別に満州の中国共産党の下で抗日運動をしていた祖父・金日成も、大韓民国国民ということになる。北との歴史認識問題はどうなる?

●文/黒田勝弘

【著者PROFILE】1941年生まれ。京都大学卒業。共同通信ソウル支局長、産経新聞ソウル支局長を経て産経新聞ソウル駐在客員論説委員。著書に『決定版どうしても“日本離れ”できない韓国』(文春新書)、『隣国への足跡』(KADOKAWA)など多数。

※SAPIO2018年7・8月号

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング