「歯科医院のHP」を見るときに注意したい6つのポイント

NEWSポストセブン / 2018年7月7日 16時0分

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歯科医院のHPでチェックポイントは

 今年6月から改正医療法が施行され、これまで野放しだった歯科医院のHPなど、ネットの医療広告が規制されるようになった。「虚偽」「誇大」「比較優良(*注)」「患者の体験談」「術前術後の比較」などが主な禁止事項だ。

【*注/「日本一」「ナンバーワン」など、根拠もなく、他より優れているとアピールして患者に誤解を与える可能性のある広告】

 だが、医療法改正から1月経っても違反ケースは多く、ネットは罠だらけ。そこで、これまでの取材経験から私(岩澤倫彦/ジャーナリスト、『やってはいけない歯科治療』著者)が「歯医者のHP」を見る時に注意するポイントを整理してお伝えしたい。

【要注意1】歯医者のプロフィール、専門性を掲載しないHP

 これまでの職歴、学歴を一切掲載していない歯医者は、過去に何らかのトラブルを起こしていた可能性を疑ったほうがいい。専門分野を明示していない歯医者も要注意だ。

【要注意2】「痛くない、歯を削らない虫歯治療」をアピール

 一部の歯医者が、保険適用外の特殊な虫歯治療法を実施している。ただし、科学的根拠がない、「痛くない治療」という表記は、改正医療法違反になる。費用が高額な割に効果が得られず、トラブルも出ているので注意したい。

【要注意3】「抜かない歯医者」の強調

 症例によって抜歯するケースもあるのに、「抜かない」「自分だけの高いスキル」という根拠が定かでないイメージを強調する歯医者がいる。これは「誇大、虚偽」の可能性がある。抜歯を回避するには、専門的な訓練を積んだ歯医者が、高度医療機器を駆使する治療を選択したほうが確実だろう。

【要注意4】「短期間で治療が可能」という罠

 歯科医療に関する厚労省の検討会の構成員を務める、高梨滋雄弁護士によると、矯正やインプラントでトラブルを起こす歯医者は「短期間で可能」とHPで強調していることが多いという。

「良い歯科医は、術前検査、治療計画の立案、インフォームド・コンセントに時間をかけます。短期間の治療は、大事なプロセスを軽視しているのです」(高梨弁護士)

【要注意5】「インプラント手術数」の実績を強調

 一般の人が誤解しやすいのが、インプラントの症例数を強調しているHPだ。専門分野が異なる歯医者は、「そんなに沢山の抜歯をしてきたのか」と見るという。歯を残す技術が低い、という側面もあるのだ。インプラント治療は、手術後のメンテナンスも重要なので、HPで一切触れていない歯医者は要注意だ。

【要注意6】「歯周病治療は、すい臓がんなどを予防」

 この文章は、東京の歯科医院が、現在もHPに掲載している。歯周病と「がん」の因果関係は全く解明されていない。恐怖心を煽って患者を誘引するのは違法行為だ。

●文/岩澤倫彦

※週刊ポスト2018年7月13日号

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