大谷翔平 打者専念でも新人王獲得の可能性、対抗馬は2人

NEWSポストセブン / 2018年9月11日 7時0分

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二刀流はどうなる(時事通信フォト)

「二刀流」が岐路に立たされている。エンゼルスは5日、大谷翔平(24)の右肘の内側側副じん帯に新たな損傷が見つかったと発表した。その3日前、アストロズ戦に先発登板して最速159.8キロをマークするなど復活を印象づけていただけに、衝撃と失望は大きかった。現地のアメリカ人記者がいう。

「ビリー・エプラー球団GMは、大谷へトミー・ジョン手術(じん帯再建手術)を勧めていると説明した。今季のエンゼルスのプレーオフ進出はすでに絶望的だし、術後のリハビリに1年~1年半かかることを考えれば、一刻も早くオペをしたいところ。しかし悩ましいのは大谷が打者として大爆発していることです」

 新たなケガが見つかった5日には、暗いムードを吹き飛ばす1試合2本塁打で日本人選手の1年目記録(城島健司・18本)に並んだ。

「手術を受ければ打者としての復活にも1年近くかかってしまう。エンゼルスにとって来季の主砲を失うことを意味するわけです。それなら来季までは打者に専念して、十分に休養を取ってから投手として復活を狙うプランもある」(同前)

 このまま打者として出場を続ければ、大谷が新人王タイトルを獲得する可能性は十分ある。

 対抗馬は2人。開幕直後から名門ヤンキースでサードのレギュラーとなり、打率2割9分7厘・23本塁打・76打点(4日現在、以下同)のミゲル・アンドゥハー(23)と、同じくヤンキースのセカンドとして2割8分0厘・22本塁打・66打点をマーク、オールスターにも選出されたグレイバー・トーレス(21)だ。

 だが、前出の記者は「それでも打者・大谷が最有力」と力説する。

「野手として常時出場している両者と比べると総合的な成績は見劣りするが、大谷の長打力が全米に与えた衝撃はものすごい。投手として4勝を挙げたことを加味しなくても、新人王にふさわしい」

 打者専念でも「MLBの至宝」になれるという見方だが、大谷の同僚でメジャー最強打者のマイク・トラウトは、本誌の取材にこう答えた。

「100マイル(160キロ)のボールを投げ、450フィート(137メートル)のホームランを打てるヤツが他にいるかい? ベースボールというスポーツに、大谷という男はなくてはならない存在だ」

 MLBのスター選手も巻き込む「打者専念か二刀流継続か」の論争はシーズンオフまで続きそうだ。

●取材協力・出村義和(ジャーナリスト)

※週刊ポスト2018年9月21・28日号

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