ビタミンC点滴、断食に健康効果はあるか? 名医の評価

NEWSポストセブン / 2018年9月20日 16時0分

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ビタミンC点滴は本当に効く?

 がん治療等において、民間療法を選ぶのは薬や手術で効果が得られなかったり、「西洋医学に頼りたくない」と考える患者のケースが多い。

 実際に民間療法を病院やクリニックでの治療に取り入れている医師は少なくない。だが、総合内科専門医で民間療法の現状に詳しい秋津医院院長の秋津壽男医師はこう指摘する。

「民間療法は玉石混淆です。効果が医学的に証明されているものを正しい目的で治療に用いるのはいいが、エビデンスがない療法はかえって病状を悪化させる危険がある」

 そこで、秋津医師と、新潟大学名誉教授の岡田正彦医師に、医学的な観点から2つの民間療法を評価してもらった。

【ビタミンC点滴】

 ビタミンCには抗酸化作用があることから、それを点滴で大量に摂取することで「がん治療に効果がある」とするクリニックもある。だが、秋津医師の評価は低い。

「そもそもエビデンスが存在しない。さらにいえば、ビタミンCは水溶性なので、大量に摂取しても尿中に排出される。点滴でも口からでも違いはありません。ちなみに風邪についても予防や症状緩和につながるという確実な証拠は見つかっていない」

【断食】

 食事を断ったり減らしたりして消化器の活動を抑えることにより、体内の毒素を排出(デトックス)して便秘の解消やアレルギーの改善をはかる断食。1週間以上続ける本格的なものから、1日だけの「プチ断食」など実践方法もさまざまだ。

 秋津医師は、「医師やトレーナーの指導の下で行なうのなら、高脂血症や高血圧、高尿酸血症などメタボ関連の疾患に効果があるとされている」とする一方、岡田医師は、「生体のリズムは休むことなく続くものなので、そもそも断食して休める必要はありません。週に1日程度のプチ断食なら許容範囲ですが、それ以上の断食には栄養不足などのリスクが伴います」とした。

※週刊ポスト2018年9月21・28日号

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