橘玲×中川淳一郎 ウェブへの希望が幻滅へと変わるまで

NEWSポストセブン / 2018年10月2日 16時0分

 すると、今で言うネトウヨ的な人からすると、「日本語が亡びるとは何事だ!」と。まさに橘さんの著書である、『朝日ぎらい』というタイトルだけでネット民が過敏に反応したのと同じ感じで。「何だ、この水村という売国奴は! けしからん!」という感じになっていました。梅田さんはこの本を褒めたんですね。そしたら、「梅田まで売国奴の仲間か!」ってなって、はてなブックマークでものすごく悪口を書かれまくった。それに対して梅田さんが、「はてな取締役として言う、日本のウェブは残念である」みたいなことをツイートしたら、「取締役のくせに何を言ってるんだ、アホ!」とまた罵詈雑言が殺到して、結果梅田さんはWeb2.0の伝道師だったのにウェブの悪口を言った裏切り者というレッテルを貼られてしまい、ネット上で発言するのはバカバカしいということで引っ込んでしまいました。

橘:すごく象徴的な話ですよね。(続く)

◆橘玲(たちばな・あきら):作家。1959年生まれ。2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『言ってはいけない 残酷すぎる真実』『(日本人)』『80’s』など著書多数。

◆中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):ネットニュース編集者。1973年生まれ。『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘』『縁の切り方 絆と孤独を考える』など著書多数。

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