酒井法子と“恩人” 泥沼化する法廷闘争の生々しい記録

NEWSポストセブン / 2018年10月15日 7時0分

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法廷はまた満員に?(Imagine china/時事通信フォト)

〈長年不法占有している被告の行状を勘案すれば、明け渡しが期待できないのは明らかであるため、本件訴訟に及んだ〉

 9月20日に東京地裁で第1回弁論が開かれた「建物明渡請求事件」の訴状で名指しされた〈被告〉とは、歌手の酒井法子(47)だ。

 2009年に覚せい剤取締法違反で逮捕された酒井は、2012年に芸能界に復帰。今では国内でのディナーショーや中国を中心にライブ活動を行なうなどし、表舞台に着実に戻りつつある。

 その酒井を訴えたのは都内の建設業者であるX工業。同社会長だったT氏(2012年死去)は酒井の継母の40年来の友人だった。2009年の事件当時、逃走中の酒井に身を隠す場所を提供し、釈放後もマスコミ対応などをサポートしてきた人物だ。

 酒井がX工業に訴えられていることは既に報じられているが、閲覧解禁となった裁判資料から、その内容が初めて明らかとなった。

 裁判資料によれば、2010年4月から酒井は、X工業が所有し、倉庫や作業員用仮宿舎として使用するビルの2フロアを自宅スペースとして利用していた。訴訟は“大家”であるX工業が酒井に退去を求めたものだ。

 X工業は酒井に居住スペースを〈貸したことは一度もない〉とし、〈建物の明け渡しを請求〉。同社は経営改善策として、同ビルの売却を計画しているという。酒井の知人はこう話す。

「酒井さんは、突然“出ていけ”といわれ、ショックを受けています。X工業の主張は不当。弁護士も『居住に関してこちらに法的な瑕疵は何もない』と太鼓判を押しているそうです」

 というのも、X工業は酒井と賃貸借契約を締結したことはないと主張しているが、酒井側は、T氏の署名が入った〈賃料を月10万円〉とする旨を記した賃貸借契約書を証拠として提出した。契約に基づいて賃料を支払っていると主張している。

 両者の言い分は真っ向から食い違い、裁判は泥沼化の様相を呈している。さらに、酒井側はT氏に対し、これまで総額1億2500万円を貸し付けているという話を持ち出し、この〈金銭問題を解決すべく(中略)別訴を提起し、本件と同時の審理を求める〉(答弁書より)とも主張。X工業側はこれを〈本件建物の明け渡しとは全く関係のない与太話〉とし、返す刀で、〈被告の長期間の不法占有による多大な経済的損失を鑑み、損害賠償請求訴訟を別途準備〉しているという。

 X工業社長でT氏の長男であるY氏に取材を申し込んだが「何も話すことはない」と回答。酒井の所属事務所も、「係争中のためコメントできない」とするのみだった。

 泥沼訴訟は“マンモスうれピー”結末には程遠そうだ。

※週刊ポスト2018年10月26日号

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