フィギュア新ヒロイン紀平梨花 ヨコミネ式で運動神経磨く
NEWSポストセブン / 2018年11月15日 11時0分

フィギュアの超新星・紀平梨花(時事通信フォト)
曲がやむ前から、観客はスタンディングオベーション。得点を見るまでもなく、誰もが「超新星」の誕生を確信した瞬間だった。
11月9~11日に行われたフィギュアスケートGPシリーズ・NHK杯で、16才の紀平梨花が優勝を遂げた。シニアデビュー戦でのGPシリーズ優勝は、日本人初の偉業。
ショートプログラムではトリプルアクセルで転倒し、5位と出遅れたが、すぐに気持ちを切り替えた。その日の夜に過去のジャンプ映像を何度も見返して復習。翌朝はタイミングを修正するため、16回も跳んで確認した。執念で挑んだフリーは、コンビネーションを含む2度のトリプルアクセルを成功させ、見事に逆転。ジャンプのGOE(出来栄え点)は+3.09を叩き出し、織田信成(31才)はツイッターで《梨花ちゃん3A(トリプルアクセル)の加点男子やん!笑》と絶賛した。
浅田真央(28才)に憧れ、優勝後のインタビューでも「真央さんに近づきたい」と語った紀平。しかし、その偉業は早くも「目標の人」を超えてしまった。
衝撃的なデビューを飾ったシンデレラガール。そのルーツは約13年前にさかのぼる。
紀平は兵庫県西宮市出身で、父親がサラリーマン、母親が事務職員というごく普通の家庭に生まれた。両親は教育熱心で、紀平と4才年上の姉のために“投資”を惜しまなかった。
「お母さんは早期教育が大切だと知り、娘2人をどの幼稚園に入れるかずいぶん調べて考えたようです。梨花ちゃんはプロゴルファー・横峯さくらさん(32才)の伯父さんが提唱する『ヨコミネ式』という、運動をメインとした子育て法を取り入れた幼稚園に1才9か月の時から通っていました。その甲斐あってか、本当に梨花ちゃんは運動神経がよかった。年長組の時には毎朝園庭を2km走り、跳び箱の9段もクリア。家の前でよく逆立ちをして歩いて遊んでいたのも見ました。小中と進学した後もずば抜けていましたよ」(近隣住民)
スケートとの出合いは3才の時。母と姉と一緒に神戸のリンクに遊びに行くと、転んでも転んでも夢中になって滑り、家族の「帰ろうよ」の声にも耳を貸さず、リンクを離れようとしなかったという。スケート教室に通い始めたのは5才。成長は群を抜いていた。
「両親は子供が本気で“やりたい”と言うことは、とことんやらせてあげていた。紀平選手はスケートだけでなく、バレエや体操、エレクトーンなど8つも習い事をしていました。でも決して甘やかしていたわけではない。リンクでは、お母さんが“やる気がないならやらんでええよ!”と厳しく叱りつける姿もあったそうです」(フィギュア関係者)
小学1年生の冬からは個人レッスンを受け、平日は2時間、土日は6時間もの練習に両親も共に奔走した。
「お父さんはより高いレベルの指導を受けさせるために、大会ごとに“どこのチームの子が表彰されているか”をチェックし、情報を収集。その結果、現在指導を仰いでいる濱田美栄コーチや、先輩の宮原知子さん(20才)も在籍するフィギュアスケートクラブ『関西大学KFSC』にたどり着いたそうです。
お母さんは大学時代に栄養学を学んでいたそうで、栄養バランスを考えた“太らせない食事”を作ってサポート。さらに自宅の西宮から練習場のある大阪・高槻市へ毎日送迎するために、フルタイムの事務職員を辞め、時間の都合がつきやすいデパートの販売員に転職したそうです」(スポーツ紙記者)
※女性セブン2018年11月29日・12月6日号
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