ビートたけし、桜田大臣騒動は「野党の方がみっともない」

NEWSポストセブン / 2018年12月12日 7時0分

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『「さみしさ」の研究』を上梓したビートたけし氏

 2018年も政治家絡みのニュースがたくさん報じられたが、ここ最近話題になったのは五輪担当大臣の桜田義孝氏。新刊『「さみしさ」の研究』(小学館新書)も話題のビートたけし氏は、このニュースを聞いて何を思う?

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 政治の世界の情けない話題といえば。一番間抜けだったのが桜田義孝・五輪担当大臣の「USBジャック答弁」だよな。この人、政府の「サイバーセキュリティ戦略本部」副本部長も兼務してるんだけど、国会で「USBジャックを知ってるか」と野党から聞かれてしどろもどろになっちゃってさ。

 だけど、この件を笑えるヤツがどれだけいるんだ? オイラだって「USB」なんて使ったこともないし、まったく知らねえよ。桜田大臣は世間じゃ「情けないジジイだ」とサンザンな言われようだけど、オイラに言わせりゃこんな質問をぶつけて鬼の首を取ったように喜んでる野党のほうがよっぽどみっともないよ。

 核心的な政治問題とはまったく関係ない些末なところで突っ込んでも、この国がいい方向に進むわけじゃないし、野党の支持者が増えるわけでもない。ただ桜田って人に恥をかかせたいってだけなんだからね。

 そんなことやり始めたらキリがない。じゃあ、質問してるヤツは自分でプログラミングができるのか? パーツからパソコンを組み立てることができるのか? 突き詰めていけば、そういう話になっちまう。永田町にそんな人間がいないことくらい、自分たちがよくわかっているだろう。

 野党の論理としては、「サイバー担当ならそれぐらい知らなきゃ話にならない」ってことで、それは一理あるよ。だけど、そもそも桜田さんってのはストリップ劇場やフーゾク店の「雇われ店長」みたいなもんなんだからさ。

 仕事は何にも期待されてないけど、ガサ入れがあったときに“責任者”として捕まるアレだよ(笑い)。単なる“置き物大臣”だってわかりきってるのに、それをグチャグチャ言ってもしかたないよ。

「五輪」と「サイバーセキュリティ」の仕事なんて、真剣にやろうとしたら、兼任でできるわけないだろ。デパートで食品フロアの漬物売り場と紳士服フロアの靴下売り場を、1人の主任が掛け持ちしているようなもんなんでさ。

 本当は、大臣なんて仕事をしてくれないほうが官僚にとっちゃ都合がいい。民主党政権時代、「ミスター年金」なんて呼ばれてた長妻昭って代議士が厚労大臣になったことがあったよな。

 だけど、官僚たちの抵抗にあって、何もできないまま辞めることになっちゃった。下手に「やるぞ~!」なんて鼻息荒くやってくる大臣より、「わかんないからよろしくね」ってタイプのほうがうまくいくってオチなんだよ。

 だけど、桜田さんはお飾りにしたってもうちょっと言い訳のセンスがあったほうがいいね。その点、勉強しといたほうがいいよ。

 だけど、安倍(晋三)さんが首相になってから、ニッポンは大臣が増えすぎてるよ。色んな問題から目を逸らすために、新しいキャッチフレーズを作って話題作りしてるだけじゃないかってさ。「働き方改革」「女性活躍」「地方創生」とかさ。もう「一億総活躍」なんて何がなんだかわからない。まるで“一億玉砕”の戦時中みたいに統制するんじゃないかって勘違いしちゃいそうだよ。

取材協力■井上雅義

※週刊ポスト2018年12月21日号

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