プロも注目の金融情報blog『闇株新聞』主筆は元野村証券社員

NEWSポストセブン / 2012年1月23日 7時0分

金融業界関係者ばかりか、一般の個人投資家まで、「今日は何が書かれているのか」と目を凝らして読む、話題の経済・金融情報のブログがある。

その名は『日刊闇株新聞』。

「闇から暴く相場の真実」という穏やかならざる副題が付く同ブログは、一昨年10月の開始以来、知名度を増やし、あるブログランキングサイトでは、「株式部門」の第1位を独走している。オリンパスの損失隠し事件では数多くの裏情報を発信。そのことごとくが後日事実であったことが明らかになった。果たしてその「主筆」の正体は――。

金融情報提供会社「カブ知恵」の藤井英敏・代表が語る。

「その人物は、元野村証券社員で投資コンサルタントのA氏というのが業界内の定説です」

A氏は1974年に野村証券に入社。同期には、SBIホールディングスの北尾吉孝・CEOや野村証券の古賀信行・会長らがいる。1987年の退社後は、外資系証券で要職を歴任し、1998年に自ら企業再生ファンドを立ち上げる。

だが、A氏は2009年6月に架空増資事件に絡み、旧証券取引法違反(偽計取引)容疑で逮捕されて有罪判決を受け、現在は執行猶予中の身となっている。

A氏を知る経済ジャーナリストが語る。

「野村証券のエース級が揃った “花の1974年入社組”の中でもエリートの道を歩み、債券部門で常に新たな売買手法を編み出して辣腕を振るった人物です。金融関連はもちろん、芸術など多方面に造詣が深い」

そうであれば野村証券の内部情報に精通するのも道理だ。そしてA氏はオリンパスとも深い関係があるという。

「A氏はオリンパスの損失隠しに荷担した外資系証券に籍を置き、オリンパス事件の指南役となった連中と同僚だった時代がある。A氏自身も企業の損失処理手法を熟知している。しかも、業績不振企業に近づき、マネーゲームを仕掛けるという“グレーな手法”を用いていたといわれる。それが問題になって逮捕された。蛇の道はヘビだ。だから、あれほどグレーな情報に詳しいのだと思う」(同前)

とはいえ、金融の世界で生きてきたA氏が、カネにならない『闇株新聞』をやる目的は何なのか。

関係者を通じてA氏に話を聞いたところ、A氏は自身が執筆していることを認めてこう説明した。なお、A氏曰く、自分が書いていることを公に認めたのは初めてだという。

「生意気なようだが、最近のマスコミ報道にあまり満足していなかったので、自分の経験を活かせる分野で、『思うこと』を書いておきたかった」

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