6代目古今亭今輔「ひたすらバカバカしいSF」で爆笑獲得

NEWSポストセブン / 2012年1月26日 7時1分

広瀬和生氏は1960年生まれ、東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。30年来の落語ファンで、年間350回以上の落語会、1500席以上の高座に接する。その広瀬氏が、“新作派のホープ”と評する噺家が、古今亭今輔だ。

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春風亭百栄や三遊亭天どんといった若手新作派に次ぐ「新作派のホープ」として僕が期待しているのは古今亭今輔である。群馬県富岡市出身、1970年生まれ。1994年に古今亭寿輔に入門して「錦之輔」。2008年に真打昇進して「六代目古今亭今輔」を襲名した。

先代今輔は「お婆さん」ネタや『ラーメン屋』など新作落語で売れに売れた大看板。戦後の落語界を代表する人気者の一人であり、今なお「お婆さん落語の今輔」は落語ファンには強烈な印象を残している。

大名跡のプレッシャーは大きいだろう。だが、錦之輔時代にユニークな作品を次々に繰り出して新作落語ファンを唸らせた彼ならば、先代のイメージに囚われない「新しい今輔」としての活躍が期待できる。

今輔の新作は、一言でいえば「SFバカ本」系のナンセンス爆笑譚。「日常」から「非日常」へと展開していく物語でありながら、そこに壮大なスケール感は皆無で、ただひたすらバカバカしい。その「他愛の無さ」が当代今輔の真骨頂だ。

※週刊ポスト2012年2月3日号



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