手術後の痛み止め 予防で飲むと副作用で腸閉塞になる事例も

NEWSポストセブン / 2019年1月20日 16時0分

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痛み止め、飲む?飲まない?

 医療機関を受診した際、医師から「念のため痛み止めを出しておきます」と言われるケースが多いが、やはり飲んだほうが良いのか、それとも飲まなくても良いのか。『長生きするのはどっち?』の著者で秋津医院院長の秋津壽男氏(内科医)がいう。

「痛みが出始めたら我慢せずに痛み止めを飲んだほうが良いですが、『痛みが出る前に予防として飲むこと』はやってはいけません。

 例えば、非ステロイド系消炎鎮痛薬は、胃の粘膜を荒らしたり、腎臓の働きを低下させるなどの副作用が報告されています。日本ではメジャーな薬であり確かに鎮痛効果は大きいのですが、副作用が重症化して腸閉塞にいたるケースも報告されている。特に高血圧や心臓の病気がある患者は、安易な服用を控えるべきです」

「あんな治療を受けなければ」「違う医者にかかっていたら」──病気になると人はさまざまな選択を強いられる。もし主治医の治療法に疑問が生じたら、「別の医師」に「別の意見」を求める。それが「セカンドオピニオン」である。医療経済ジャーナリストの室井一辰氏はこう指摘する。

「日本人は"主治医に嫌われたらどうしよう"と治療法に疑問があってもセカンドオピニオンを回避する傾向がありますが、これは患者の当然の権利であり、安心できる治療を選ぶうえでも必要なステップです。だから主治医に遠慮することなく、セカンドオピニオンを取るべきでしょう」

 ただし、「セカンドオピニオン=主治医を代える」ではない。

「基本的にセカンドオピニオンの役割は"主治医の診断の補完"です。別の医師の見解を聞いたうえで主治医の意見に納得できれば、主治医のもとで治療を再開すればいい。

 もちろん、セカンドオピニオンを受け入れて主治医を代えるという判断もあります。大切なのは、患者が納得できる治療を受けられることです」(室井氏)

※週刊ポスト2019年1月18・25日号

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