小池栄子、国生さゆりらを脱がせ縛ると騙った映画Pの大迷惑

NEWSポストセブン / 2012年2月13日 7時0分

女優たちは「聞いたこともない」と言い、出資者が「カネ返せ!」と声を荒げる事件が映画界を騒がせている。官能小説界の巨匠・団鬼六氏の『花と蛇』を巡る奇妙なストーリー。有名映画プロデューサーのとんでもない迷企画とは――。

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 男は高級レストランに相手を招くと、過去に自らが手がけた映画作品のパンフレットや関係資料をテーブルに山のように積み上げ、高揚した様子で話し始めた。黒いロングの毛皮に身を包み、外には黒塗りのハイヤーを待たせたまま。その姿は、いかにも金回りがよさそうに見えたという。

「今度、映画『花と蛇』のファイナルを、国生さゆりで撮ります。国生が脱いで、ハードな緊縛シーンもやります」

 過激なシーンを頭に思い描いているのだろうか、話すほどにテンションが上がり、身振り手振りも大きくなっていく。そして、「これ、絶対いけますよ」と力を込めていうと、男は相手に映画に出資しないかと持ちかけた。提示した金額は数千万円だったという。

 確かに男にはいくつもの大ヒットを手がけてきた実績があった。国生がヌードを披露し、緊縛シーンを演じるとなれば大きな話題を呼ぶことは間違いない。人気映画シリーズの「ファイナル」となればなおさらだろう。男の自信満々な口ぶりに、出資を持ちかけられた相手は、大いに心を動かされた―。

 この出資話を持ちかけた男とは、映画プロデューサーの若杉正明氏(47)。これまで、ビートたけし主演の『血と骨』で日本アカデミー賞優秀作品賞(2004年)、『雪に願うこと』で東京国際映画祭グランプリ(2006年)、『クライマーズ・ハイ』ではブルーリボン賞作品賞(2008年)を獲得するなど、数多くのヒット作を手がけてきた人物だ。

 今、その若杉氏が、資金集めの方法をめぐって、各所からのクレームにさらされている。『花と蛇』は、昨年5月に他界したSM界の鬼才・団鬼六氏の代表的な官能小説である。1974年に谷ナオミ主演で映画化されて以来、これまでに8作が公開されている。2004年、2005年には杉本彩が、2010年には小向美奈子が主演し、過激な緊縛シーンを展開。あまりにも官能的な内容ゆえに、主演女優が決まるたびに大きな話題を呼んだ映画である。

 若杉氏はその『花と蛇』のファイナルを映画化するといっては、主演に有名女優の名前を挙げ、冒頭のように出資金を募ってきた。彼が口にした主演女優は国生さゆり以外にも、ある時は小池栄子、またある時は安めぐみ。他にも、井上和香、熊田曜子などの名前も挙げられ、元宝塚女優の月船さららの名前が書かれた契約書を見せられたという人もいる。若杉氏が名前を挙げる主演女優の名前から大ヒットを期待し、複数の会社や個人が資金を出したという。

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