筋肉を鍛える「貯筋」 鎌田實医師の健康作りとは

NEWSポストセブン / 2019年2月27日 16時0分

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諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師

 様々な健康法がメディアでは紹介されるが、それらはなぜ長続きしないのか。諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師は、目的をはっきりさせ、「死」から始まる逆算の健康作りを実践している。鎌田氏が自身の健康作りについて解説する。

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 今、世の中には健康情報があふれている。根拠のないトンデモ情報もあるが、やってみる価値のあるものも多い。しかし、いっときだけ夢中になるものの、長続きしない人が多いのではないだろうか。

 その原因の一つは、何のために健康になりたいのか、モチベーションがはっきりしていないせいだろう。

「何をするにも、健康は基本だから」「できるだけ介護を受けたくない」というぼんやりした動機付けではあまりやる気に火がつかない。

 その点、ぼくはやりたいことがはっきりしている。そこで、こんな目標を立てた。

 イラク戦争後、イラクの難民キャンプで診察をしてきた。この活動を80歳になっても続けたいと思っている。テロリストがうごめいているような地域には、万が一のことを考えて、若い人は行かせられない。でも、80歳のカマタなら何が起きても怖くない。無茶をするというわけではないが、覚悟をもってリスクを冒すことができる。年代によって、社会に果たす役割がそれぞれ違うのだろう。

 日本は災害の多い国だが、被災地にもすぐに飛んで行きたい。助かった命をどうしたら守っていけるか、どうしたら早く日常を取り戻せるか、地域医療に取り組んできたノウハウを生かしたいと思っている。

 85歳になっても、大好きなジャズを聴くために、ライブハウスに行きたい。たいていのライブハウスは地下にあるが、その階段を一人で上がり下りできるように、足腰を鍛えておきたい。

 芝居や映画も好き。90歳になっても、唐十郎の紅テントを見にいける足腰と認知機能をもっていたい。

 そして、なんといってもスキー。92歳になっても、スキーを続けていたい。ぼくは60歳前後で2回、スキーで転倒して骨折した。だからといって、スキーを止めよう、とは思わなかった。スキーで転ばないような足腰にしようと考えて、筋肉や骨を鍛え始めた。

 数年前から週2回ジムに通い、自宅でもかかと落としやスクワットをしてきたお陰で、47.5kgのバーベルを担いでスクワットができるようになった。今シーズンは60日間滑ろうと目標を決め、仕事の前に3kmのダウンヒルを5本滑っている。爽快である。

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