「エロ坊主」はいるが「エロ神主」はいない-みうらじゅん氏

NEWSポストセブン / 2012年2月25日 16時2分

 みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJなど幅広いジャンルで活躍。1997年「マイ ブーム」で流行語大賞受賞。仏教への造詣が深く、『見仏記』『マイ仏教』などの著書もある同氏が、仏教と神道の違いについて考察する。

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 統計によれば、日本中にある神社の数はお寺の数よりも多いし、初詣でやお宮参りに七五三、それに結婚式と、日本人の人生の節目節目には、必ず神社というものが登場してきた。なのになぜ、人生最後の節目である葬式だけは仏教ということになってしまったのだろう。

 江戸幕府による檀家制度や、明治時代に公務員である神職による神葬祭の禁止などの歴史的背景も大きな要因だろうが、なんといっても宣伝ベタというのがあるとしか思えない。

 ビデオ黎明期。ベータがVHSに宣伝で負けたのと似てる気がする。VHSは、その売り上げ促進のため、エロをも辞さぬ覚悟でソフト展開をしたが、ベータはキマジメにもエロにはたいした力を入れなかったことでビデオ戦争に負けたという伝説がある。

 神道にはそんなベータのキマジメさを彷彿とさせるものがある。「エロ坊主」という言葉はあっても、「エロ神主」という言葉は聞いたことがないしね。

※週刊ポスト2012年3月2日号



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