電気代値上げ狙う東電 保有の高級資産19物件で1400億円

NEWSポストセブン / 2012年3月3日 7時0分

 東京電力は電気料金値上げに踏み切る構えだが、その前にやるべきことがあるはずだ。論より証拠。東電がどこに自らのオフィスを構え、どんな資産を保有しているのか、お見せしよう。この調査データは「国有化」議論にも一石を投じるはずだ。ジャーナリストの武冨薫氏がレポートする。

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 東京・足立区。JR北千住駅から徒歩15分の場所に「千住資材センター」がある。隅田川と荒川に挟まれた中州に位置し、資材置き場と足立営業センターとなっているが、敷地内に社宅や総合グラウンドもある。その面積、なんと約6万平方メートル。東京ドームより2まわりほど広い。

 専門家の資産査定では、時価約121億円と見られているが、現地を訪れると、社宅用の建物の窓にはベニヤ板が張られて人の住む気配はなく、グラウンドは芝が剝げている。大部分は事実上の遊休地だ。

 本誌取材班が独自調査した東京周辺の東電グループが保有する資産データがある。それによれば、19物件で、専門家による資産査定の総額は1400億円にのぼる。

 最高額をつけたのは、東電が2010年に取得した港区立三田中学校の仮校舎跡地(1万3000平方メートル)の約283億円。JR田町駅から徒歩10分の場所にあり、付近には地上43階建てのオフィスビルが立地するなど、再開発にはもってこいの場所である。

 他にも千代田区内幸町にある新幸橋ビルディング(区分所有)は約246億円。

 ホテルもある。東電は、東京の日本橋と田町に2つのビジネスホテルを持ち、子会社の東電不動産が経営している。資産価値は2棟で18億4000万円。

 川崎市にある「FISH・ON! 王禅寺」のような変わり種もある。これは東電不動産が経営するルアー釣りやフライ・フィッシングを楽しめる釣り場だ。

「都心から車ですぐ行ける場所にあり、釣り好きの間では有名なスポットです。道具もレンタルできるし、ニジマスなどを釣れば、施設内で調理して食べることもできます」(常連客の一人)

 約5万平方メートルの敷地に4つの池が設置され、ナイター施設が完備。資産査定では5000万円という金額となったが、なぜ、釣り堀経営をしているのか、という疑問に東電は、「売り上げ拡大を目指し、新規事業として開始した。王禅寺は、電気事業上の目的で用地を取得しその役割を終えたことから、有効活用策を検討した結果、管理釣り場の運営に至った。今後売却を予定している」(総務部広報)と回答した。

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