貴景勝の大関取りを阻む怨念と遺恨の「8人の刺客」の実力

NEWSポストセブン / 2019年3月12日 7時0分

写真

今場所は2ケタ勝利がノルマか(時事通信フォト)

 初場所で日本人横綱・稀勢の里が引退し、角界は新たな花形力士の登場を心待ちにしている。そこに名乗りを上げるべく、春場所で大関取りに挑んでいるのが22歳の関脇・貴景勝だ。今場所、取組があるのは、いずれも因縁のある難敵揃い。差し向けられた“刺客”たちを圧倒するのか、あるいは高い壁に跳ね返されることになるのか──。

 平成最後の本場所となる3月場所でまず名前が挙がるのは、小結・御嶽海だ。

「ここ数場所で次々と上位力士を倒している貴景勝だが、直近で4連敗している相手が御嶽海です。先場所も、2場所連続優勝を目指して意気込んでいた貴景勝と4日目に対戦し、危なげなく寄り切りで下している。御嶽海は突き押しが得意な力士ですが、左四つに組んでも戦える万能タイプ。一方の貴景勝は、一昨年1月の入幕以来、寄り切りで勝ったことは一度しかない、突き押し一辺倒のスタイルです。そのパワーとスピードは魅力だが、四つに組んで力を発揮する力士に捕まると、あっさり土俵を割ってしまう脆さがある」(ベテラン記者)

 御嶽海以外に初場所で貴景勝から白星をあげた3人の力士を見ても、左四つの大関・高安、右四つの大関・豪栄道に栃煌山(前頭4)と、いずれも四つ相撲を得意とする相手だった。

「栃煌山に対しては、対戦成績の数字だけを見ると貴景勝の6勝2敗と相性がいいように感じられるが、相撲内容がよくない。立ち合いで一気に突き放せないと、相手の懐にどんどん入っていく栃煌山のペースの相撲になり、毎回のように苦戦を強いられている。

 また、稀勢の里の引退によって“部屋頭デビュー”となる高安は優勝への意気込みが強いし、先場所千秋楽で貴景勝を“秒殺”して大関昇進を阻んだ因縁の相手である豪栄道は、地元・大阪出身のご当地場所となるのでやはり一段と気合いが入っている」(協会関係者)

 この3人は今場所も貴景勝にとっては“鬼門”として立ちはだかる。プレッシャーのかかる大関取りの場所だけに、苦手意識は大敵だ。

「過去に対戦が一度しかない遠藤(前頭1)も、初顔合わせでは前に出るところを右に変わられ、引き落としで敗れている。今場所の対戦でその時の“悪いイメージ”にとらわれると、貴景勝が思い切って前に出られない恐れもある。遠藤も左四つの相撲が取れる力士です」(担当記者)

 幕内で2番目に小さい175cmという体格の貴景勝にとって、「四つ相撲」とともに、難敵となるのが、「巨漢力士」だ。ブラジル出身で195cm、204kgという巨体の魁聖(前頭1)にも、苦戦を強いられることが多い。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング