神道の墓「奥津城」と書き「おくつき」と読むとみうらじゅん

NEWSポストセブン / 2012年3月18日 16時2分

 みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJなど幅広いジャンルで活躍。1997年「マイ ブーム」で流行語大賞受賞。仏教や宗教への造詣が深く、『見仏記』『マイ仏教』などの著書もある同氏が、神道のお墓について考察する。

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 神道ではお墓のことを「奥津城」と表記する。これで「おくつき」と読む。『万葉集』にも登場しているほど古い言葉らしい。お寺なら「三浦家之墓」となるが、神道では「三浦家之奥津城」になるというわけだ。

 仏教ではないから線香台もなければ、風が吹くとカタカタとなって墓地特有の雰囲気を醸し出す卒塔婆もない。すっきりした空間になるが、「お参りする人の中に、どうしても線香をあげたいという人もいる」ということで、敢えて線香台を設けている例もあるらしい。

 なんだか、明治以前の「神仏習合」を彷彿させますが、神仏分離から約145年。今でも「神様、仏様、○○様!」なんて、「神仏習合」しちゃいがちな日本人ならではの光景じゃないですか!

 墓石の形状は神道の場合、先が少し尖った形状になるくらいで、見た目は仏式とあまり違いがない。

 この尖った形状は、神道独自ではなくて、儒教の影響を受けたもの。今や、ふつうの公営墓地になっている青山霊園ではかつての名残か、比較的この形状のものを見ることができるらしい。

 首都圏では、東京・あきる野市の稲足神社、鎌倉の鶴岡八幡宮(霊園は横須賀市)などが自前の霊園を持っている。

※週刊ポスト2012年3月23日号



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