勝谷誠彦氏 いまこそ私たち自身の手で「フクシマ裁判」を

NEWSポストセブン / 2012年3月22日 7時0分

『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子…など、様々なジャンルで活躍する論客が、毎号書き下ろしで時事批評を展開する。本サイトでは3月16日に配信された7号より4回にわたって「勝谷誠彦の今週のオピニオン」を全文公開中。今回はその最終回をお届けする。

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 福島第一原発の事故をめぐる一連の政府の対応は検証すべきだ。少なくとも、SPEEDIなどのデータを隠蔽したことは、私は刑事告発の対象となりうると考える。もしあそこで正しい情報を即座に出していれば、被曝を免れた人々は多かったであろう。

 いま、菅直人が逮捕されずにいるのは被曝したものの、それがどういう具体的な健康被害を生むかが、まだ明らかになっていないからに過ぎない。ガンや白血病などを発症して亡くなる方が出て、明確な因果関係が明らかになったならば、菅直人をはじめとする政府や東京電力の責任者は、業務上過失致死罪の訴追対象となりうるのではないか。東京地検が自発的に動かなくても、告訴する人があらわれるに違いない。

 いま、損害賠償は東電に向けられている。しかし私はそれだけではすまないと思う。東電をきちんと監督し指導しきれなかった責任は国にある。正しい情報を隠蔽し、避難を誤らせた責任も国にある。刑事告訴とは別に、このあたりは国家賠償法に基づく訴訟の対象に充分なりうるだろう。その場合、払われるのは私たちひとりひとりの税金である。誰も刑事的な責任をとらずに、カネだけ払われては納税者としてたまったものではない。

 いまこそ私たち自身の手で「フクシマ裁判」を開廷しなくてはいけないのだ。そして何が起きたのか、誰が悪かったのか、責任はどうとるのかを、明らかにしなくてはいけない。水俣病では元社長と工場長が刑事罰を受ける判決が下っている。福島原発の事故はそれよりもはるかに巨大で、かつ悪質だ。

 誰も裁かれないでこの未曾有の事件がおわれば、日本国の正義は今度こそ死ぬ。

※上記の記事全文は現在配信中の『メルマガNEWSポストセブン』7号で読めます。

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