無駄遣い指摘FP「よくわからない人は10万以上のPCを買うな」

NEWSポストセブン / 2012年3月28日 7時0分

春の新生活が始まる頃。学生は社会人になり、社会人には異動や転勤の人もいるだろう。生活が一新するなかで、揃えるべきアイテムとして迷う人が多いのがテレビとパソコンだ。テレビとタブレットがいいのか、パソコンとテレビが一体型になっているやつにしようか、テレビはともかく、持ち運ぶことを考えるなら立派なノートにするべきか、一体どう選べばいいのか? そんな疑問に応えてくれるのが、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太氏である。同氏はパソコンの選び方について、「使用期間を考えろ!」「全部入りにするな!」と指南する。以下、伊藤氏の解説だ。

* * *
 そもそも、実際にパソコンを使いこなせている人はそんなにいないのではないだろうか。「あったら使うかも」は販売員の誘惑に一瞬ひっかかっているだけで、結局使わないことも多いもの。はがき作成ソフトは年賀状のときくらい使うとしても、動画編集とか、やたらショッピングサイトに誘導するソフトとか、最初から入っていて、しかも削除できないものがあるなどというパソコンは買わないほうがいい。だったら、ネットなどで購入できる「直販モデル」(カスタマイズモデル)で、自分が本当に必要な機能だけを選べば良い。

 余分なものをくっつけて意味があるのか? それが“悪さ”をして、他の動作に不具合が生じないのか? 挙げ句、こちらが忘れている間にバージョンアップなど始まった日にはたまったものではない。

 初めてのものを買うときというのは、とりあえず「全部入り」にしようとする人が多い。それは無駄。まず自分がパソコンで何をしたいのかを考えるのはもちろんだが、もうひとつ考えるべきポイントがある。使用期間である。どのくらい使ったら、自分として「もう十分使った」といえるだろうか? 例えば大学生活の間だけなのか、単身赴任の間に家で使う専門なのか、等々。

 ここで「自分の使い方を考えろといわれても、メールもするしネットもするし、仕事でも使うし、何をどれだけ重視すべきかよくわからない…」という社会人がパソコンを選ぶときに絞って考えてみよう。

「よくわからない」人は、まずノート型。といっても据え置きタイプではなく、持ち運べるものだ。持ち運べたほうが、何かと幅が広がる。そして余分なソフトがなく、Corei5以上といったハイスペックなものを買えば良いだろう。その際、薄さ、カッコ良さも重視したい。何故なら、重くて分厚いようなPCで持ち運ぶことが億劫になっては、ちょっとした空き時間に仕事を片付けることもできず、外での仕事のやる気も失せ、時間の無駄だからだ。商機も逃す。さらにカッコ良かったら注目を集める。なんでも見た目はいいほうがトクなことは、説明するまでもない。見た目が気に入らないと、結局よく使わないままに次のPCが欲しくなってしまうことは必須である。

 とはいえ、失敗しがちな買い物は、見た目につられすぎて、使い勝手が異常に悪いもの。買ったものの履きにくい靴、見た目はカッコイイけれど洗いにくいやかん、こういったものは本当に無駄。パソコンも同様。パソコンにおける使い勝手とは、つまるところ起動の速さとキーボードの打ちやすさに集約されるだろう。マウスホイールが使いやすいとなお良い。その意味では、最近各社から出てきているウルトラブックは選択肢としてアリだ。薄い。軽い。余分なものがない。高性能。大きさも大切で、小さすぎる画面はストレスの元。13インチは欲しいところだ。

 ああだこうだ言ってきたが、結局何が「買い」なのか? 

前述の理由で、Corei5以上、起動の早いSSDを搭載するウルトラブック一択。次に値段。これは10万円以下で収めたい。ここでは、「選び方がよくわからない人」を対象にしているため、使ってみたあとに「自分にとってこういうところが使いにくい」といったことが出ることを想定するからだ。10万円以上のものを購入し、宝の持ち腐れとなっては無駄。しかもパソコンは廃棄にお金がかかり、買い取ってもらうとしても二束三文。Office製品を入れるとプラス3万円程度かかることを考えても、10万円は死守すべきだろう。

 持ち運ぶときに、なるべく余分なものも持ちたくないため、バッテリー駆動時間は8時間を目安。USBハブも不要なようにポートは2つ以上が理想的だ。当然、「よくわからない人」にとってはサポート体制もチェック。受付時間は?日本国内に有人のセンターがあるか?

□10万円以下
□13インチ以上
□バッテリー駆動時間8時間以上
□USBポート2つ以上
□1.5キロ以下

ということで、ウルトラブックを出している各社を調べてみた。3月26日現在、10万円以下(発表価格)で上記条件を満たす、バランスのいいものは日本HPの「Folio13-1000」のみ(7万9800円)。先日発表になったオンキヨーの「DR6A-US31C7」がいい勝負だが、やや重く1.69キロで、8万9800円。

 ちなみに、最近タブレットが話題だが、あれにノートパソコンの機能をもたせようとすると、何やら薄いキーボードを買わなくてはならなくなったり、台も必要だし、持ち運ぶのにも液晶剥き出しは不安なので、カバーをつけたくなったり、やたらに後から必要になるアクセサリーが多いことを忘れないように。

文/ファイナンシャル・プランナー 伊藤亮太

http://www.ryota-ito.jp/

<プロフィール>
年間を通して平均約70件のマネー相談(家計簿診断、資産運用相談など)を行い、FP資格関連書籍六冊、証券外務員資格関連書籍一冊、金融入門一冊等、執筆も多数。
大阪証券取引所、SBI証券、紀陽銀行等の金融機関、大東文化大、立教大学等で資産運用関連、金融業界動向の講義など多角的に活動中。
2011年秋学期からは東洋大学経営学部会計ファイナンス学科非常勤講師も務める。



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