被災地の遺体捜索「長い月日経ってからの活動に賛否ある」

NEWSポストセブン / 2012年4月6日 7時0分

 宮城・石巻市を流れる富士川では去る2月、13日間に及ぶ大がかりな遺体捜索活動が行なわれた。川を約1.3kmにわたって堰き止め、排水ポンプ車で水抜きした川底をのべ200人以上の警察官や消防隊員が重機や棒で掘り返した。

 富士川の近くには、津波で全校児童の約7割にあたる70人と教職員9人が犠牲になった大川小学校がある。児童4人と教職員1人は現在も行方不明のまま。しかし、13日間の川底捜索で発見された遺体はなかった。

 石巻市河北総合支所の担当者は、「捜索活動は不明者家族の要望を受けて実施した」と説明する。だが、「長い月日が経ってからの捜索に賛否両論があるのは把握しています」(同前)とも。

 市民の声を聞くと、「最後の一人まで捜すべきです。自分の家族が見つかったからといって、“もういい”とはいえません」(60代女性)という意見が多い。一方で、「どこかで区切りをつけなければならないのでは」(40代商店主)という声もあるが、それは少数派だ。商店主は寂しそうに続けた。

「同じ意見を持つ人はもっと多いと思う。私の親類にも行方不明の者がいるんだけど、『どうしても会いたい』という人の気持ちもわかるから、なかなかいえないねえ」

※週刊ポスト2012年4月13日号



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