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IT社長の「スケジュールアプリ」 -仕事の必勝アイテム【4】

プレジデントオンライン / 2014年6月29日 10時15分

閑歳孝子さん

一つの道を極めた専門家が愛用する道具は一味違う。厳選されたアイテムを一挙に公開する。

■「ITオタク」を極めて、趣味から起業へ

「昔からパソコン好きのITオタクでした。起業するつもりはなく、人に喜ばれるものを作りたいと思って、趣味で開発していたのですが、いつの間にか起業することになっていました」

人気の家計簿アプリ「Zaim」の開発者としてIT業界で注目を集めている閑歳孝子さんは、そう振り返る。

大学卒業後は出版社に就職したが、3年ほどで転職。あこがれのウェブ業界に入った。仕事は主に法人向け。充実していたが、「個人向けのサービスを自分で作ってみたい」という気持ちが抑えきれず、独学でプログラミングを習得した。いくつかのサービスを個人開発するなか、2011年に友人と参加したイベントで「Zaim」のアイデアを発表。手応えを得た。

コンセプトは「もっとお金に楽しさを」。開発から公開までの約5カ月間は、平日は終業後の20時から2~3時間ほど、週末は終日を作業にあてた。

「使ったのはノートPC1台だけ。通勤電車や近所のカフェでコードを書きました。開発はどこでもできますよ」

公開から1年足らずの12年9月にはクックパッドから4200万円を調達。独立し、経営者となった。

「出資を受けて意識が変わりました。『このサービスがないと困る!』。そんな期待に全力で応えたいです」

■閑歳孝子さんの必勝アイテム

●開発環境は1台で完結「1.3kg」の相棒

愛用している13インチのMacBook Air。どこでも同じ環境で仕事ができるようこれ1台に集約させている。パネルにはお気に入りのウェブサービスのステッカーを貼っている。

●高速スキャナでペーパーレス化

紙の資料はスキャンして「Evernote」に取り込んでいる。「持ち物はできるだけ減らしてシンプルにしたい。名刺もすべて捨てました」。使っているのは富士通の「ScanSnap iX500」。

●レシートを撮るだけで家計簿に

家計簿アプリ「Zaim」。スマートフォンのカメラでレシートを撮影するだけで、金額や費目を自動入力してくれる。ほかの利用者と収支を比較する機能もある。13年5月にはウェブ版も公開。無料。

●レイアウトが11種類もある予定アプリ

iPhone用のスケジュールアプリ「Staccal(スタッカル)」。閑歳さんは紙の予定表は使わず、このアプリをGoogleカレンダーと同期させている。日本製で漢字も見やすい。

●ネット上の話題はもれなく把握

「はてなブックマーク」は人気のサイトやニュースがわかる無料のサービス。京都のIT企業「はてな」が提供。スマホ向けの専用アプリを使うと便利に見られる。「暇さえあればチェックします」。

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閑歳孝子 
Zaim代表取締役。1979年生まれ。2001年慶應義塾大学環境情報学部卒業。日経BP社を経て、知人の立ち上げたWeb系ベンチャーへ転じる。08年にユーザーローカルに移りITエンジニアとしてのキャリアを開始。11年に家計簿アプリ「Zaim」を趣味で開発。12年より現職。

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(小山田 裕哉 小倉和徳=撮影)

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