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都議会自民党「自分たち以外はヤジ禁止令」

プレジデントオンライン / 2017年2月3日 9時15分

東京都議会議長の川井重勇氏(都議会自由民主党)が昨年12月7日の代表質問の際に、自民党都議のヤジには注意しない一方で、傍聴席からのヤジについては退出を命じていたことが、プレジデント編集部の取材で明らかになった。

「やめちゃえよ!」「答弁になっていないじゃないか!」。代表質問の際に小池百合子都知事へ向けられたヤジだ。都知事は就任後の所信表明で、根回しをしない透明な都政を実現するということを発言した。それを受け都議会自民党は、慣例となっている答弁の事前調整をしなかった。大量の質問に小池都知事はメモすら間に合わず、答弁に詰まることもあった。知事が苦笑を浮かべると「笑うんじゃねぇよ!」とヤジが飛ぶ。

見かねた傍聴席から「自民党は有明の利権が欲しいんだろ!」との発言があると、場が静まり返る。それまで、ヤジを全く注意しなかった議長の川井氏は「傍聴席からの発言、注意を受けた後に再度注意された場合には、退出を願います」と突然発言をした。

プレジデント編集部取材に対し、小池都知事は以下のように語った。「前もって質問を聞かなければ、答弁は正確さを欠くものとなる。都民に対してわかりやすい質問と答弁が必要ではないか。国会でも気のきいたヤジは、議会の花と呼ばれて議会に活気を与える。今回のヤジは、ただただ嫌みばかり。今や都議会はテレビで中継されて、都民にも見られている。ヤジもテレビで分析されていた。ヤジを有権者がどう判断するか」。

都議会では過去にもヤジが問題になった。2014年、東京都の晩婚化対策について塩村文夏(あやか)都議が質問している中、「早く結婚したほうがいいんじゃないか」「自分が産んでから」「がんばれよ」と女性蔑視とも取れるヤジが飛びセクハラとして問題視された。

他党からは「特に女性ばかりを狙った品性下劣なヤジが多く、都議会自民党自身のためにもやめたほうがいいのではないか」という声が出た。

なお、なぜ都議会自民党のヤジを注意しないのか、なぜ傍聴席には退席を求めたのか等、川井氏に質問をしたが期限までに回答はなかった。

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