「公約守る」トランプの過大すぎる目標
プレジデントオンライン / 2017年3月17日 15時15分
トランプ新政権、早くも猛反発を買っている。TPP離脱やメキシコ国境に壁建設、移民入国制限などの大統領令を乱発したためだ。
「選挙公約そのままです。オバマ氏はNAFTA見直しを公約にしながら当選すると反故にしましたが、トランプ氏はそうせず突き進んでいる」
そう話すのは、伊藤忠経済研究所の鈴木裕明上席研究員。トランプ氏の主要経済政策である、減税やインフラ投資などで年率4%の高成長を実現し、10年間で2500万人の雇用を創出するとの公約をこう指摘する。
「減税やインフラ投資に財形規律を重視する議会共和党の理解をどう得るのかという難題があります。それに、経済成長率は2000年にITブームで4%成長を実現したのを最後に、01年以降の平均成長率は2%程度。すでに米国が『完全雇用』に近いことを考えても、公約に掲げた数字は過大です。ただ、ラストベルトと呼ばれる中西部や北東部の白人低所得者層の中には、失業率のカウントから漏れている人たちも多く、労働市場に呼び戻せれば、潜在成長率の上昇にもつながるでしょう」(同)
ラストベルトの白人低所得者層は、まさにトランプ氏の厚い支持基盤。この地域は自動車産業の中心でもある。これから4年間、日本も振り回され続けるのだろう。
(ジャーナリスト 竹中 明洋 大橋昭一=図版作成)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
バイデン氏、激戦州ペンシルベニアで遊説開始 富裕層増税訴え
ロイター / 2024年4月17日 12時43分
-
どれだけ自民党が嫌いでも、「無能な野党」しか選択肢がない…米政治学者が憂う「日本政治の機能不全」
プレジデントオンライン / 2024年4月13日 7時15分
-
「岸田政権が続くかぎり今より豊かにはならない」実質賃金1年11か月連続で前年割れ…“財務省のポチ”岸田首相の「物価上昇を上回る賃上げを必ず定着させる」X投稿の違和感
集英社オンライン / 2024年4月11日 7時0分
-
トランプは「面白い」、バイデンは「失望した」…アメリカのZ世代が"トランプ推し"に変わった理由
プレジデントオンライン / 2024年3月29日 9時15分
-
米共和党調査委員会が2025年度予算案の対案を提示(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月25日 16時15分
ランキング
-
1《盗まれた約1000万円の“純金茶碗”は見つかったが…》オモテの世界では売買できない盗難品を扱う「盗品マーケット」の実態
NEWSポストセブン / 2024年4月19日 11時15分
-
2「命の危険感じる」と批判=東京15区補選で妨害行為―小池都知事
時事通信 / 2024年4月19日 16時14分
-
3「銀歯を100回くらい盗んだ」 九大病院で窃盗容疑の歯科医師 「換金した総額約3000万円に上る」と供述
RKB毎日放送 / 2024年4月19日 11時43分
-
4飼い犬を探しに家を出て行き犬だけ帰ってきた…農道に高齢女性の遺体
RKB毎日放送 / 2024年4月19日 8時6分
-
5小林製薬「紅麹」成分含むサプリメント 「プベルル酸」以外の本来は入っていない複数の物質検出 国立医薬品食品衛生研究所
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月19日 17時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください