寂しい老後を避けるため40代ですべきこと

プレジデントオンライン / 2017年12月12日 11時15分

「幸せな老後」を迎えるために、いま何に備えておけばいいのか。雑誌「プレジデント」(2018年1月1日号)の特集「老後に困るのはどっち?」では、健康、家計、生きがい、夫婦関係、親子関係から終活まで、ジャンル別に「老後の後悔」を紹介しています。第一線で活躍するベテランの専門家が振り返る後悔とは何か。担当編集者がポイントを紹介します――。

■「趣味の『そば』を食べてくれる人もいない」

「70歳になり同年代の人たちを見ていていると、昔、仕事に振り回されていた人ほど、いま孤独であることに気づかされます」

そう話すのは、元トリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長で、同社を19期連続で増収増益に導いた吉越浩一郎さんです。

定年後には、そば打ちや長唄などやりたいことを思う存分楽しめたら、孤独を感じることなどないのではと思っていたのですが、吉越さんによると現実は厳しいようです。「実際はそばを食べてくれる人もいなければ、長唄を聞いてくれる人もいません。『趣味が生きがい』といっても、実情はさみしいものです」

趣味ならパートナーと楽しむのはどうかといっても、40年近く仕事を最優先に走り続けたなら、パートナーにも相手にされなくなってしまいます。

「2006年に退職後、妻と2人で世界各地のクルーズに10数回出かけました。船内で日本人の母娘二人組に出会うことはあっても、夫婦のカップルはまず見かけませんでした。家庭を顧みないと、結局、妻に相手にされないからなのです。日本人は老後のことを『余生』といいますが、私に言わせれば老後こそが『本生(ほんなま)』。寂しい本生を迎えたくなければ、普段から家族のコミュニケーションを取るべきです」

■40代のうちに結果を出す

では、家庭を大切にしながら、とはいえ、仕事でも成果を出し続けるのはどうしたらいいのでしょうか。吉越さんも40代の頃、どうしたらいいか考え抜いたといいます。その結果、独自の仕事術を生み出しました。「老後に妻とクルーズを楽しむにはお金がかかりますから、仕事で結果を出す必要がありました。仕事にデッドラインをつけて自分を追い込み、短時間で片付ける。これを習慣づけました」

40代のうちに結果を出すことが、豊かな「本生」につながるのだと語る吉越さんの表情はいきいきとしていて、人生を満喫していることが伝わってきました。こんな老後を迎えたいという人生の先輩に出会えた取材となりました。

雑誌「プレジデント」(2018年1月1日号)の特集「老後に困るのはどっち?」では、ほかにも家計のやりくり、自分や家族の健康チェックなど、生活のなかで何気なく行っている行動や決断は正しいのかどうか。老後に困らないベストな選択肢を解き明かしています。ぜひご一読ください。

(プレジデント編集部 内林 大士)

プレジデントオンライン

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