「300万円を2年で10億にした」投資テク

プレジデントオンライン / 2018年1月19日 9時15分

写真=iStock.com/Sean_Kuma

300万円の元手で投資を始め、わずか2年で資産10億円を突破したカリスマ投資家がいます。投資家でもあり経営者でもあるproselectorさんは、Twitterなどで投資テクニックを公開しています。特徴は「逆張り」。どんな考え方で投資をしているのか。本人に聞きました――。

※本稿は、投資術研究会編『カリスマ投資家たちの株式投資術』(KADOKAWA)を一部再編集したものです。

■その「情報」が出てきた理由を考える

株を取引する上では、情報の扱い方がその明暗を分けることは間違いないでしょう。proselectorさんはどのような方法を用いているのでしょうか。

「第一にセクター(業種)ごとの情報整理、次に時系列を考える、これが大事です。今使っているトレーディングツールか、なければPCでもスマホでもノートでも構わないので、自分の気になった銘柄をそこにまとめておきます。

自分が注目しているセクターごとに銘柄リストを作成し、トレンド分析をするのですが、大切なのは資金の流入量を監視すること。もちろん、時価総額や事業内容の精査を行った上で、ある程度企業を絞ったら、決算書・有価証券報告書(有報)や説明会資料、『会社四季報』で業績推移、設備投資、中期計画等を細かく見ていきます。

ここで大事なのは、時系列を見失わないこと、そして、トレンド分析を基にしたスケジュール感を持つこと。このようにして得た情報は、その材料だけで判断すべきではありません。どういう理由でその情報(材料)が出てきたのか考えることも大事なのです。また、その事象により、今自分が投資している企業がどのような影響を受けるかを考察できる力が必要になってきます」

■買う前には入念な調査を

基本的に、市況が悪くなったときに買いに行くことが多いというproselectorさん。市場全体の暴落や一時的な下落、上昇時の押し目こそがチャンスで、積極的に買い進めていくそうです。

「トレンド分析やファンダメンタルズ分析も併用して、買い入れる前には入念な調査を行っています。買いの状況で意識していることは、マジョリティーの反対を行くことを心がけること、マインドと投資行動は相反する、ということです」

中長期投資の場合、数カ月から数年保有することも考えられるので、市場が下落しているときに買い入れて高くなったら売り出す、いわゆる「逆張り」と呼ばれるスタイルをとる人が多いです。中長期投資は、今後の上昇が予測できるのであればすぐに売るものではないので、一時的な下落は大きなチャンスです。

proselectorさんも同様の作戦をとっていますが、「株式投資を始めた当初は行き当たりばったりで、とりあえず値動きを見ただけで買い入れたり、銘柄一つひとつの値動きを見て一喜一憂していました」と回想しています。経験を積んでいく中で、銘柄を個別に見るよりも業種ごとに区切り、俯瞰してみることでトレンド分析を行い、騰(あ)がりそうな企業やその材料を見つけることを思いついたそうです。

「そこで発見した見込みのある企業の詳細なファンダメンタルズ分析を行います。こうすることによりピンポイントで銘柄を発掘してトレンドに乗れるようになりました」

proselectorさんが今までで最も利益を得た取引は、電池メーカーでの20億円です。含み益時点では60億円ほどでしたが、売りのタイミングを逃してしまったのだそう。一瞬の決断力がモノをいうのが株式投資です。作戦立てはもちろんですが、相応の判断力も養わなくてはいけないでしょう。

ただ、損失を恐れたり、損失への対応を疎かにして利益を出すのは不可能です。株式投資に特有の判断能力を養うために、分析や判断力強化の練習をされると良いかもしれません。興味のある銘柄を選び、その企業の株価変動が材料の有無なのか、思惑なのか、業績への影響が考えられるのか、株価と企業の行く末を見守ってみましょう。何度か回数を重ねていくと、企業を見る目も養われるでしょう。

■買う前にはよく確かめる

proselectorさんは過去に、値動きだけを見て大金を突っ込み、総計で4億円ほどを失ってしまったこともあるそうです。誰しも大きく上昇している値動きのみを見て魅力を感じ、引っかかってしまう可能性があります。特に材料や業績等実態のないものもありますから、根拠はしっかりとつかんでおきましょう。しっかりした情報の分析や上昇の要因を調査しておけば、突然の事故は仕方ないにしても、大きな損失を回避することは可能かもしれません。

株価は、売りと買いのバランスで成り立っています。時価総額が安く、発行株数が少ない銘柄も多数あります。そういった銘柄は、需要と供給のバランスが一方的になりやすく、仕手化と言われるような上昇を見せることもしばしば見受けられます。そういった際に、何も調べずに飛び乗ってしまうと、大きな損失を被ることになるかもしれません。何も考えずに株価の変動を見て投資することは避け、ご自身の調査や分析で納得がいく投資をしましょう。

■今後の相場予想

「北朝鮮問題などの憂慮すべき問題はいくつかありますが、当面は緩やかな上昇もしくは平衡状態が続くのではないでしょうか。2020年の東京オリンピックに向けてのインフラ整備などの内需の高まり、企業の積極的な海外進出等で、長期的には日本経済はもっと上を目指せるでしょう」

■これから株式投資を始める方へ

「情報はあくまでも主観的なものも多く、自分が取り入れた情報は常に客観的に見るように心がけることが大事です。失敗はするもの。何事も楽なことというのはありません。つらいことも多いと思いますが、乗り越え成長して、前向きに頑張っていきましょう」

以前はproselectorさんも、投資はギャンブルとさして変わらない、と考えていたそうです。ですが、失敗を何度も繰り返すことで、投資の失敗はギャンブルとは違って未然に防ぐことが十分可能だ、ということに気づいたのだそうです。それは不測の事態が起こったとしても同じことがいえるでしょう。失敗の原因はなんだったのか、自分はあのときどうするべきだったのか、と常に研究を重ねることが成長の糧になるのです。

「投資はあくまでも人生を豊かにする手段のひとつにすぎません。自分が投資することで、その企業を介して誰かの役に立てるなら嬉しいです。私と関わる方々にも幸せな人生を歩んでほしいと常に思っています」

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投資術研究会(とうしじゅつけんきゅうかい)
話題の投資家にその手法や考え方を取材し、世の中に発表する集団。著書に『カリスマ投資家たちの株式投資術』(KADOKAWA)

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(投資術研究会 写真=iStock.com)

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