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都心で無料路上駐車できる場所を探すコツ

プレジデントオンライン / 2018年4月30日 11時15分

日曜・休日だけでなく、平日でも時間帯によって駐車OKの場所も。

いざというとき、自分の身を守ってくれるものは何か。その筆頭は「法律」だ。「プレジデント」(2017年10月16日号)の「法律特集」では、マネーに関する6つのテーマを解説した。第4回は「駐車料金節約」について――。(全6回)

■例えば、一方通行の“右側”や、Pメーターの“枠外”

休日、都心にドライブに出かけたものの、いざ車を停めようとして、駐車スペースを見つけるのに苦労した方は多いのではないでしょうか。

私は長年駐車監視員をやってきましたが、実は交通ルールを知っていれば、合法的に停められる場所は結構あるものです。

まず、一方通行の道路です。一方通行の道路に駐車禁止の標識が出ていると、その道路は両側とも駐車禁止だと考える人が多いと思いますが、標識が立っているのは道路の左側。つまり右側に停めれば駐車違反にはなりません。

ただし、一方通行の右側に停めるときは、Uターンさせて進行方向と逆向きに停める必要があります。進行方向のまま右側に停めると道交法違反になってしまうからです。道幅が狭い場合も要注意。逆向きに駐車しても、道路の残り幅が3.5メートル以上ないと無余地駐車違反になります。

合法なのに見逃されるスペースといえば、パーキング・メーターの枠外がそう。パーキング・メーターの中には、平日限定のものや時間帯限定のものがあり、指定された曜日や時間帯だと、当然車は枠内に駐車しなければ違反です。

■大通りでも主要駅から歩いて15分ぐらいのところ

しかし、指定外の曜日や時間帯、つまり週末や夜間は事情が違います。曜日や時間帯指定のパーキング・メーターには2種類あって、1つは駐車禁止エリアのパーキング・メーター。これはもともと駐車禁止なので、指定外の曜日や時間帯も枠外・枠内ともに駐車できません。

一方、駐車禁止でないエリアに設置されているパーキング・メーターもあります。こちらは指定された曜日や時間帯は枠内に停める必要がありますが、それ以外の曜日や時間帯なら枠外に駐車しても違反にはなりません。週末や夜間は空いていることが多いので絶好のスポットです。

標識を立てる基準はわかりませんが、繁華街の一番の中心部には、「日曜休日を除く」という注はほぼありません。それでも一本裏道に入ったところ、大通りでも主要な駅から歩いて15分ぐらいのところは注をつけているようです。オフィス街も狙い目。平日はサラリーマンで混雑しますが、観光地でもないので、休日はほとんど車が来ないからです。

ところで、駐車監視員の制度が始まって10年になりますが、世間から注目された最初の2、3年が過ぎてから免許をとった方はルールを何も知らず、捕まって初めて知るという現状があります。

■なぜ教習所や免許センターで教えないのか

これは、教習所でしっかり教えていないことが背景にあります。教習所教官の知人によると、駐禁のルールを教えることはあるようです。ただ、学科で教える何コマかあるうちのたった1コマで、しかも10分程度。パーキング・メーターの使い方だとか、駐車禁止となる具体的な要件などは一切教えていないようなのです。

警察署または免許センターでの免許の更新時は、それを教えるいい機会のはず。5年に1度、警察署または免許センターに行って講習を受け、免許を更新するわけですが、私の過去2回の更新時では触れられませんでした。ここでも教官の方に聞いてみたのですが、ほかに伝えなければならないことがあるとのことでした。

駐車違反の取り締まりは、警察官や駐車監視員が行いますが、基本的に取り締まりの方法を教えてはいけないことになっています。ということは、基本的に誰も教えてくれないところで駐車違反をしないかとドキドキしながら運転している――この状況は改善すべきではないでしょうか。

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松木和哉
駐禁ライター
元駐車監視員。2006年6月、駐車監視員制度導入時のメンバー。銀座・渋谷を担当。6年間で1万枚を超える駐禁ステッカーを貼り付けた。著書に『駐禁逃れ完全武装マニュアル』ほか。

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(駐禁ライター 松木 和哉 構成=金井良寿 撮影=小原孝博)

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