恒例の米韓合同軍事演習"中止"で喜ぶ国々
プレジデントオンライン / 2018年10月14日 11時15分
2018年8月に予定されていた恒例の米韓合同軍事演習が中止された。18年6月中旬の米朝首脳会談後、北朝鮮との対話中は演習を行わないとトランプ大統領が明言、即実行した格好だ。これまでは米韓合同指揮所および政府演習が夏季に、米韓合同指揮所演習と米韓合同野外機動演習が春季に実施されてきた。特に夏季開催の演習には40年超の歴史があると聖学院大学の宮本悟教授は指摘する。
「1954年から国連軍司令部が実施してきた指揮所演習と、68年から韓国政府が実施してきた政府演習を統合し、76年から始まりました」
北朝鮮の姿勢軟化を受けて中止となったわけだが、この合同演習は北朝鮮のみならず、中国や旧ソ連も仮想敵国とみなして実施されてきたもの。「軍隊は常に演習を行わなければ実戦に対応できず、定期的に実施するのが前提」(宮本教授)であり、極東のパワーバランスに乱れが生じかねないと米国内でも批判が飛び交った。合同演習の中止を北朝鮮と同様に歓迎しているのは、中国やロシアであるとも言われている。
「米韓両政府が合意すれば、いつでも再開可能」(宮本教授)だが、北朝鮮が再び態度を硬化させるなどの口実が必要。そして何より「日本は依然として北朝鮮と敵対関係にあり、自国による防衛政策の手を緩めてはならない」と宮本教授は説く。
(金融ジャーナリスト 大西 洋平 写真=時事通信フォト)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
半導体の抑止「シリコンの盾」がなくなる日 台湾有事を覚悟するべきなのか(中西文行)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月19日 9時26分
-
日米韓が海軍合同演習、北朝鮮の脅威に対応 米空母など参加
ロイター / 2024年4月12日 14時41分
-
日米首脳会談、岸田首相が「同盟国たる中国」とまさかの言い間違い 島田氏「台湾問題で強いメッセージを出すべきだった」
zakzak by夕刊フジ / 2024年4月11日 15時0分
-
先代への否定で揺らぐ金正恩世襲の「正当性」
Japan In-depth / 2024年3月23日 17時0分
-
「もしトラ」シナリオがはらむ安全保障の死角 知日・知米派韓国人からみえる日米韓協力関係の隙間
東洋経済オンライン / 2024年3月23日 8時0分
ランキング
-
1那須・遺体遺棄 県警が黒色セダンを押収 2人を運んだ車か
毎日新聞 / 2024年4月19日 22時33分
-
2男性「出頭前に3人で相談」=発見前夜、防カメに宝島さん―那須2遺体・栃木県警
時事通信 / 2024年4月19日 23時6分
-
3機能性表示食品見直しへ消費者庁が初会合 報告ルール整備など焦点に
毎日新聞 / 2024年4月19日 19時48分
-
4小林製薬「紅麹」成分含むサプリメント 「プベルル酸」以外の本来は入っていない複数の物質検出 国立医薬品食品衛生研究所
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月19日 17時47分
-
5規正法改正、岸田首相「自民案示す」=来週策定、公明要求で方針転換
時事通信 / 2024年4月19日 19時43分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください