なぜ不倫バカは不用意に"足跡"を残すのか

プレジデントオンライン / 2018年9月19日 9時0分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/chabybucko)

「不倫をした直後に、発覚するケースが増えている」。行政書士・男女問題研究家として男女トラブルの相談を受けている露木幸彦氏はそう話します。露木氏によれば「いまは8月の相談が最多。5年前まで10月の相談が最多だったが、『即バレ』が増えたことで8月に前倒しされた」。「即バレ」の背景にあるのはSNSの普及です。8つの実例を紹介しましょう――。(後編、全2回)

■カーナビ履歴に「不倫相手の女」の自宅住所を残すバカ夫

この5年で生活スタイルは一変しました。いまや誰もが、スマートフォンを持ち、SNSを利用しているはずです。それは不倫も同じです。不倫相手とのやり取りは、SNSに保存されるようになり、それは動かぬ証拠となります。そんな「SNS不倫」について8つの相談実例を、前編につづいてご紹介しましょう。

【“SNS不倫”5:略奪愛願望の女性が繰り出したフェイスブック・テロ】

比嘉香苗(仮名・42歳)さんと夫(38歳)の間には中学生の娘がいます。そんな娘が多感な思春期の折も折、夫の不倫が発覚しました。こっそり夫のスマホを覗くと、女性とLINEでやりとりしていたのです。その文面を見ると、夫の不倫相手は危険極まりない女性であるように思われました。あまりにも略奪愛の願望が強く、それを実現するためには何でもする。そんな雰囲気が漂っていたのです。

この女性は、香苗さんが夫と離婚しないことに業を煮やしたのか。フェイスブックを使って嫌がらせを始めました。標的になったのは、娘でした。

娘のフェイスブックのアカウントを調べ、ある日、友達申請をしてきたのです。もちろん娘はその女性を知らなかったのですが、ITリテラシーがなかったからか、何気なく友達申請を承諾してしまったようです。その後、女性は娘が投稿した写真に「いいね!」を押すなどして仲良くなった後、こんなメッセージを送り付けてきたのです。

「パパと付き合ってるの。パパはママと離婚して私と一緒になるの」

香苗さん本人ならともかく娘を巻き込み、傷つけ、攻撃してくるのは卑劣としか言いようがありません。怒りが頂点に達した香苗さんはある日、夫と女性がデートしている現場に怒鳴り込みました。「何やっているのよ!」。2人は言い争いから、胸ぐらをつかみ合うことになり、警察を呼ぶ事態になりました。

これで女性の行動も少しはおとなしくなるかと思いきや、警察署から自宅に戻ってきた香苗さんがフェイスブックを開くと、女性が香苗さんのページにこんな書き込みをしていたのです。

「今どんな気持ち?」

フェイスブックの近況アップデートの入力欄には、「今どんな気持ち?」と投稿をうながすメッセージが表示されています。同じフレーズを書き込むことで、香苗さんを挑発する意図があったのでしょう。

香苗さんは女性の存在が心底恐ろしくなり、娘とともに実家に戻りました。離婚を考えていますが、まだ決断をできずにいます。しばらくは女性の「フェイスブック・テロ」にビクビクと怯える日々を送ることになりそうです。

【“SNS不倫”6:「メールも電話もしない」と誓い、裏切った夫】

夫(42歳)の不倫が発覚した金城里子さん(仮名・38歳)は、ひとり息子(6歳)のために離婚を思いとどまっていました。夫は謝罪し、「メールもしない。電話もしない」と約束したので、それを信じることにしたのです。

しかし、不倫発覚から1カ月後。夫は不倫相手と復縁していたことが明らかになったのです。夫の車のカーナビをチェックしたところ、目的地が見知らぬ人家に設定されており、問い詰めると「不倫相手の家」だと認めました。

そして夫はこう言い放って、開き直ったそうです。

「電話もメールもしていない。約束は守ったじゃないか!」

里子さんは一瞬、夫が何を言っているのかわからなかったのですが、夫のスマホを取り上げてチェックすると、カラクリにすぐ気付いたそうです。確かに、夫は不倫相手に電話もメールもしていませんでした。しかし、フェイスブックやLINEでやりとりを続けていたのです。まるで「子供だまし」のような手口に里子さんはあきれ返り、離婚を決断しました。

■妻が別の女性を装いフェイスブックで友達申請してきたワケ

【“SNS不倫”7:『タグ付け』で不倫の濡れ衣を着せられた妻】

南城千尋さん(仮名・36歳)の夫(39歳)は現在、単身赴任中ですが、突然、その夫からLINEが届いたそうです。「今どこにいるんだよ」。着信があったのは深夜1時ごろ、千尋さんはすでに寝入っていたのですが、とても驚き、目が覚めてしまったそうです。

どうやら夫は千尋さんのフェイスブックを覗き見したようなのです。

千尋さんはフェイスブックのアカウントを持っていますが、自分で文章や写真、動画などを投稿したことはないそうです。せいぜい友人のページに「いいね!」を押すくらい。それなのに、なぜ夫は疑いの目を向けているのでしょうか?

実は投稿の主は千尋さんの旧友でした。旧友は写真に映っている人物について「タグ付け」(どこの誰なのか)をしていたのです。千尋さんと夫はフェイスブック上で友達になっているので「妻がタグ付けされた写真」が夫のフェイスブック上に表示されたのです。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/AleksandarNakic)

当の写真は最新のものではなく10年も前のもの。もちろん、千尋さんと一緒に行ったのは不倫相手の男ではなく計6人の女友達。千尋さん夫婦には小学生の娘がおり、「娘をおいて1人で旅行に行けるはずがないのに……」と嘆きます。

結局、千尋さんはその写真の「タグ付け」を急いで削除したのですが、今回の件で千尋さんは夫から一挙手一投足を監視されているような恐怖感が芽生えたそうです。

このようにフェイスブックの「タグ付け機能」は、不要な疑念を招くこともあるので、注意が必要です。

【“SNS不倫”8:フェイスブックで離婚のスパイ活動】

5年前、玉城純也さん(仮名・40歳)は別居中の妻(42歳)と離婚の協議をしていました。そんな中、見ず知らずの女性からフェイスブックを通じてコンタクトがありました。その女性は純也さんに悩み相談をしつつ、純也さんの生活などもいろいろ聞いてきたそうです。離婚協議のストレスをそんな雑談で紛らわせることができたといいます。

ただ、女性のフェイスブックを見てみると、怪しまれない程度に作ったと思われる当たり障りのない投稿はあるものの、友達はほとんどいない。少しヘンだなと思ったそうです。

現在、純也さん夫婦はすでに離婚が成立したのですが、純也さんは当時のことを振り返って「あれは別の女性を装った妻だったのではないか。自分の様子、経済状態をさぐっていたのではないか」と言います。「妻は自分からどれぐらいお金を取れるかを知りたかったのでは?」と。

2018年現在、怪しげなアカウントからの友達申請を受ける人は減っているはずです。アカウントの乗っ取りや迷惑メッセージの大量送信など、危険性が周知されるようになったからです。しかし、5年前はまだ利用者も少なく、純也さんは油断していたようです。

当時は離婚協議中。SNSなら大丈夫だろうと、妻の悪口や愚痴、不満をその女性に連呼し、また本当は「一緒になりたい彼女がいること」もバカ正直に語ってしまいました。結果的に不貞行為を妻が知ることとなり、500万円の慰謝料を払わされるハメになったのです。

■写真の同期、チェックイン……SNSは不倫の動かぬ証拠

以上、8つの「SNS不倫」の実例を紹介しました。

SNSは便利ですが、それが不倫の動かぬ証拠となることもあります。写真の同期、チェックイン、タグ付けといった機能から、不倫が「即バレ」するケースも目立ちます。

「自分は大丈夫だろう」と慢心するのは危険です。SNSで異性と出会いやすくなった分、バレる危険性も高まっていることを理解しましょう。大事な人を傷つけてしまえば、取り返しがつきません。

(行政書士、ファイナンシャルプランナー、男女問題研究家 露木 幸彦 写真=iStock.com)

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