1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

電車遅延への対応でバレる「イライラ度」

プレジデントオンライン / 2019年1月19日 11時15分

写真=iStock.com/Khosrork

自分では穏やかに振る舞っているつもりでも、周りには「イライラしている人」だと思われているかも。心理テストで、チェックしてみよう。

■閾値を知って、表に出さない訓練を

自分ではイライラしていないと思っても、知らず知らずのうちに表に出てしまい口論になったり、反対に、我慢しすぎてストレスを感じていたり、ということはよくあること。自分の心の状態を把握するのは、案外難しいことです。私のクリニックに相談に来る方でも、「今、自分がイライラしている」ということが自覚できないケースがよくあります。

怒りっぽいか、我慢強いかというのは、我慢の「閾値」によって決まります。イライラしても、我慢の閾値が高ければ高い人ほど、それを表に出さずに済むことが多いというわけです。この閾値は、人によって差があります。それを判定するテストです。チェックリストは、今のあなたの状態を診断するので、受けるときによって回答が変わることもあるでしょう。

診断結果のなかで、「阿修羅タイプ」や「鬼タイプ」の人は、イライラを表に出して周りに迷惑をかける典型的なタイプ。イライラを表に出されると相手は萎縮してしまい、話しかけることすらできなくなってしまいますから、職場でも、プライベートでも、あらゆる場面で損することになります。ですから、この2つのタイプは多少嫌なことがあっても、表に出さない訓練が必要です。

では、どういった訓練ができるのでしょうか。イライラするという感情を消そうとするのではなく、怒りを冷静に捉える努力をしてみましょう。コツは、「ここで腹を立てたらどんなことが起こるか」を想像してシミュレーションすること。たとえば、部下に対してイライラしたとき、ここでガツンといえばスッキリするかもしれないけど、部下はこれから自分をずっと恐れるのではないか。そうすると、チーム全体の雰囲気も悪くなってしまうのではないか……。といった具合です。そのときカッとなっている感情が抑えられますし、続けていれば、イライラを客観的に受け止めることができるようになります。

とはいえ、我慢のしすぎはストレスが溜まってしまうこともあります。そんなときには、信用できる人に話を聞いてもらったり、クリニックでストレスチェックを受けたりといった対応も必要になってくるでしょうね。

いずれにしても、自分の閾値はどのくらいなのか知るのは、大事なことです。冒頭にお話ししたように、自分のことは自分ではわからないもの。なぜか自分の周りには人が寄り付かない、なんてことがないよう、ぜひトライしてみてください。

▼チェックリスト

----------

▼診断結果
Bを選んだ数が、あなたの点数です。当てはまる診断結果を見てみましょう。
【2点以下】仏タイプ
そもそもイライラを感じることがありません。すべての物事をよい方向に考え、腹を立てることもなく、ストレスも溜まらないでしょう。誰かを叱らなければいけない場面でも、感情的にならずに告げることができるので、周りも一目置いているはずです。
【3~5点】菩薩タイプ
イライラすることがあっても、大部分は自分の中で抑えられるタイプです。周りからも穏やかな人だと思われていて、仕事やプライベートの人間関係も順調のはずです。ただ、気づかないうちにストレスが溜まっていることもあるので、意識的に気分転換しましょう。
【6~8点】凡人タイプ
怒りっぽくもなく、穏やかでもなく、イライラ度は「普通」です。ただ、時と場合によってはイライラすることはあるので、周りの人からは付き合いにくい人だと思われているかもしれません。自分は何に対してイライラするのか、1度分析してみてはいかがでしょうか。
【9~11点】鬼タイプ
イライラすることがあったら、表に出してしまうことがよくあるでしょう。周りの人には「怒りっぽい人」という印象を与えています。ストレスを感じやすく、物事を悪い方向に考えがちです。イライラすることがあっても、一呼吸置く癖をつけましょう。
【12点】阿修羅タイプ
いつも何かにイライラしていて、すぐに表に出してしまいます。感情のコントロールができずにけんか腰で接してしまうので、周りと衝突することも多いでしょう。性格の問題だけではないかもしれません。1度、クリニックでストレスチェックを受けてみてください。

----------

----------

渡邊真也
新宿ストレスクリニック統括院長
1981年、三重県生まれ。2008年大分大学医学部卒業後、松阪厚生病院などを経て、新宿ストレスクリニックに。14年新宿ストレスクリニック名古屋院院長、16年より現職。精神保健指定医、日本医師会認定産業医、米国臨床TMS学会会員。

----------

(新宿ストレスクリニック統括院長 渡邊 真也 構成=池田純子 写真=iStock.com)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください