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退職・異動しない限り"セクハラは続く"

プレジデントオンライン / 2019年1月7日 15時15分

女性の誇りを傷つけ、深刻なダメージを与えるセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)。「そんなつもりは」「ほんの冗談」とごまかす卑劣なハラサー(加害者)に今こそ反撃を!

■「もう若くない」あなたも100%安全ではない

2017年秋、ハリウッドのモデルや女優たちが、かつて自分に性的関係を強要した大物プロデューサーをツイッターで告発し、引退に追い込んだ。セクハラをされたことがある女性の多くは、この騒動を胸がすく思いで見ていただろう。

とはいえ、「#Me Too」がいくら盛り上がったところで、この世からセクハラが消えてなくなるわけではない。図は、「プレジデント ウーマン誌」が実施したアンケートの集計結果。「過去に遭ったセクハラ」について、3日間で200件近い被害報告があったが、Q2をよく見てほしい。「セクハラが終わったきっかけ」を聞いたところ、「まだ続いている」人が6.3%もいる。

回答者の年齢を確認したら、20代から50代までと幅広く、「相手の声が聞こえるだけでゾッとして、後ろに立たれると体が硬直する」(51歳)、「名刺交換した人が、セクハラの相手と同じ苗字というだけで、気がめいる」(44歳)など、深刻な症状を訴えていた。宮城県大衡(おおひら)村では当時、50代の女性職員が、66歳の村長から性行為を強要されて訴訟を起こしている。「もう若くないから、関係ない」と笑っている人も、明日はわが身かもしれない。

■きっかけは酒席。加害者は上司

Q3の結果を見ると、酒席がセクハラの温床になっていることがよくわかる。トップ10のうち、7位以外はすべて酒がらみで起きやすい内容だ。とくに8位「ホテルに連れ込もうとする」は、被害者の声によると、大半が「飲み会の2次会のあと」や「懇親会後に終電を逃した」タイミング。酒を飲んでいれば、後で抗議されても、周囲に言いふらされても、「覚えていない」ととぼけられる。

「酔ってたなら、しょうがないか」と周囲も追及の手をゆるめがちだ。そこまで見越している狡猾(こうかつ)なハラサーに狙われたら、女性はなかなか告発できない。しかもQ4を見ると、加害者は、「上司・元上司」が最多。「仕事を一から教わった恩もあって、つい言いなりになってしまった」(40歳)という女性は、20代の頃に上司に誘われ不倫関係になったという。「今思えば、恋愛ではなくセクハラ。洗脳されていた」というコメントに悔しさがにじむ。

(プレジデント ウーマン編集部 中津川 詔子)

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