19年W杯&20年五輪で株価が上がる鉄道

プレジデントオンライン / 2019年2月18日 9時15分

写真=iStock.com/winhorse

2019年もお金のキーワードが目白押し。新しい年をより豊かにするために、何をすればいいのか。金運を掴む19年の一手を、専門家に指南していただいた。

■難しい局面でも、儲けるチャンスはある

リーマンショックから10年。世界的な金融緩和政策によって日本の景気が回復し、日経平均株価は2018年10月2日に27年ぶりの高値となる2万4448円をつけた。しかし米国の利上げの影響や米中貿易摩擦激化の懸念を受けて10月下旬には日経平均株価が3000円以上安い2万1000円台に急落した。3月26日につけた年初来安値の2万347円には至らずに下げ止まったが、本稿執筆の12月上旬現在でも2万2000円を突破できずにいる。

英国のEU離脱(ブレグジット)問題やフランスの反政府デモなど世界情勢が不安定化し、19年の株式投資には難しい局面になることが予想される。しかし、こんな状況下でも株で儲けるチャンスがないこともない。注目したいのは、訪日観光客を呼び込む国際イベントだ。

日本では19年9月にはラグビーワールドカップ(以下、W杯)、20年7月には東京オリンピック・パラリンピックと、ビッグイベントが目白押し。加えて25年には大阪万博の開催も決まった。会場や宿泊施設の建設、移動に必要な交通機関などでは特需が期待され、株価上昇も見込まれる。実際、大阪万博決定に即座に市場が反応し、翌日には建設株が上昇した。

テーマ株、イベント株投資で成功するには、関連銘柄を把握し、多くの人が注目する前、つまり株価が上がる前に買うのが鉄則である。

W杯や五輪開催で期待される主な分野は、「建設」「ホテル」「警備」「小売り」「鉄道」「金融(外貨両替)」「放送」などだ。私が具体的に注目したい銘柄としてピックアップしたものは表のとおり。1株当たりの利益を示すPER(株価収益率)、1株当たりの会社の純資産を示すPBR(株価純資産倍率)、配当利回りなどを勘案して選んだ。

これから注目される期待の銘柄として挙げられるのは、成田空港で低手数料の外貨両替を行っている「マネーパートナーズグループ」だ。キャッシュレス化の遅れている日本ではまだ日本円が必要だ。本業のFX(外国為替証拠金取引)は為替相場に大きな動きがないため取引低調で株価は低水準にある。PBRが1を切ると割安といえるが、同社は0.77倍と、かなり割安だ。また配当も前期は年8円(2.5%)、今期中間では、前年同期より1円増配の3.5円を配当している(株価などはすべて18年12月12日終値)。

空港の施設利用料や免税店の運営が収益源の「日本空港ビルデング」は、訪日客数の増大で業績が安定しており、長く付き合える銘柄ともいえる。PERが9.9倍と割安、予想配当利回りは1.11%と高くはないが、3月期末に羽田空港内などの店舗で利用できる株主優待券がもらえる。W杯の半月~1カ月前頃にはテーマ株として注目され、買われる場面もありそうだ。

今話題の自動通訳機「ポケトーク」を販売しているソースネクストも注目だ。世界70言語以上に対応しているIoT通訳機。使用するにはネット環境が必要で、空港ではWiFiルーターとセットで1日2000円程度でレンタルできるそうだ(グローバルSIMモデルのレンタルは2日で2000円程度)。

成田空港から都心への移動で利用される「京成電鉄」、会場への移動や観戦ついでの観光で需要が増す東海道新幹線を保有している「東海旅客鉄道(JR東海)」も株価は高値水準にあるが、注目したい。

W杯の日本での放映権を取得している3社のうちの1社「J SPORTS」関連銘柄として、スカパーJSATHDがある。年間配当18円(3.4%)、PBRも0.7倍と割安でおすすめだ。

■年初来安値近辺が買い時

株式市場は、米国の利上げやトランプ大統領の発言などで相場全体が下がる局面があり、その際には好業績の銘柄、高値水準の銘柄でも株価が下落しやすい。銘柄を選んでおいて、相場の下落を待って買いたい。私は株を買うときは、まず年初来安値近辺で買うようにしている。安く買うことは利益につながるからだ。しかし、それでも下げ止まらないケースもあり、そのときは値幅と時間を空けて3回程度に分けて買う。PER、PBR、配当利回りも確認したい。

AFLO=写真

心得ておきたいのは、「テーマで買う銘柄は、買う前に売値の目標を決めておき、株価が上がったら確実に売る」ことだ。W杯や五輪が閉会してもインバウンド関連の企業には好業績が期待できるし、配当や株主優待に魅力がある銘柄なら持ち続けるという選択肢もある。しかしテーマ株は株価が動きやすいので、決して欲張らず、値上がり時を逃さずにシンプルに売却益を狙いたい。愛着を感じたのなら、相場の下落時に再投資してもいい。

株式投資では、コツコツと利益を積み上げ、利益を再投資し複利で増やしていくことで、ひと財産を築くことも決して夢ではない。

2019年の一手:売値の目標を決め、決して欲張らず、確実に売る

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内田 衛(うちだ・まもる)
個人投資家
大学卒業後、大手生保勤務後、フリーに。FP・宅建士資格を持つ。現在の運用資金は3億円以上。株式投資では中長期、逆張り投資が基本。現在、東洋経済オンラインにて「内田衛の日々是投資」を連載中。

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(個人投資家 内田 衛 構成=高橋晴美 撮影=奥谷 仁 写真=AFLO、iStock.com)

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