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"派手な下着"を履くとビシッと決められる

プレジデントオンライン / 2019年3月28日 9時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/imtmphoto)

仕事にやる気が起きない。どこから手をつければいいのか。2人の脳科学者にアドバイスを求めた。第4回は「数行のメールの内容でも悩むうえ、責任が伴う判断ができません」――。
▼50代部長
Q 数行のメールの内容でも悩むうえ、責任が伴う判断ができません。
A 普段は絶対に選ばない派手な下着を買って身に着けてみましょう。

■あなたの判断基準は何か?

私はビジネスパーソンや経営者の脳のMRI画像診断も行っています。管理職になった方の多くが判断に悩み、「自分はコミュニケーション障害なのではないか」と相談にお越しになります。しかし、そうした方のほとんどはお話も上手で、コミュニケーション能力が低いわけでもありません。立場が変わり、自身のウィークポイントに気づいて尻込みをしているだけなのです。

平社員のときには自分の気持ちを伝えればあとは上司がやってくれるので、意外と人のことを考えなくてもよかった。それが管理職になると、周囲の考えを聞き、意見をまとめたうえで判断を下す機会が増えます。判断をミスして敵をつくってしまったり、会社に甚大な被害を与えてしまったりすることもある。だから数行のメールを打つのにも悩み、「自分は皆の意見をまとめられない人間だった」「誰を説得すればいいか、こうすればうまくいくといった解決策を想像できない」と、うろたえてしまうのです。

原因は、その方自身が「自分の意見がわからない」ことにあります。エリート会社員ほど、なにかを判断する際に自分の考えで決めません。「理屈はこう」「会社としてはこれ」を優先して自分の本心を考えずにきたために、責任を伴う立場に立ったとき、なにがベストかの判断がつかなくなるのです。

自分の気持ちがわからず判断ができない人は、左脳の感情系を司る部分が発達していません。解決策として、「自分の趣味や好きなことをあらためて知る」努力をするといいでしょう。ちょっと奇抜なトレーニングですが、「普段は絶対に選ばない下着を身に着ける」ことを提案します。

■普段の下着が紺や黒なら「原色の柄物」を

普段紺や黒の地味な色みを選んでいる人は、原色の柄ものを選ぶなど、極端に逆方向にふった下着を身に着けてみてください。何日か過ごしてみると、「赤い下着を着けているときにはやる気が出ている」「昆虫柄を選んだけれど、そういえば子どもの頃は昆虫少年だった」など、自分のことがわかってきます。女性が「男性ウケは悪いけど、このピアスは気持ちが上がるから着ける」というように、「自分が好きだからこれを着る」につなげていくのです。

年を重ねるごと、仕事でも家庭でも、自分自身の気持ちを試す機会は減ります。だからこそ、自分で自己発見する機会をつくって、感情系の脳の働きを磨くことが必要です。自分の気持ちはどうか問いかけてみる。自分で決めたことは、やる気につながります。

ちなみに、これとは逆に、自分でなんでも決めてきた人が管理職になると、自分の意見を出せなくなるためにストレスが溜まります。このタイプの人には周囲の意見を聞けない人が多いので、右脳の聴覚系や理解系の部分を磨く必要があります。ラジオや落語を聞いて、相手の言っていることを理解することから始めましょう。

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加藤俊徳
脳内科医・医学博士
加藤プラチナクリニック院長、脳の学校代表。1万人以上をMRI脳画像で診断・治療。ビジネス向け診断も行う。著書に『50歳を超えても脳が若返る生き方』『脳の強化書』ほか

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(脳内科医・医学博士 加藤 俊徳 構成=干川美奈子 編集=高嶋ちほ子、干川美奈子 写真=iStock.com)

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