お金に愛される倹約vs愛されない節約とは

プレジデントオンライン / 2019年4月17日 11時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/Avosb)

節約が好きな人、毎月貯蓄に励んでいる人は要注意! 多くの1億円プレイヤーと交流のある午堂登紀雄さんは、人生という長い目で見たとき、節約志向には大きなリスクが隠されていると指摘します。

■見落としがちな“貯蓄のリスク”とは

子どものころから「貯金しなさい」と親から教わってきたためか、「とにかく貯金をしなければ」と考えている人は多いようです。マネー系の雑誌やネットのコラムにも「○○円貯める方法」「20代で○○円貯めました」などという記事をよく見かけますし、「年代別貯蓄額調査」なるものがニュースになったりします。

もちろん貯蓄には保険としての機能がありますから、安心感につながるのは間違いありません。しかし、目的もなく過度な貯金に走るのは、人生の幅と深さを小さくしてしまう可能性があることに敏感になっておきたいものです。

なぜなら、お金を使えばできたであろう、様々な経験が不足し、結果として能力の開花や稼ぐチャンスを見逃してしまうリスクがあるからです。

■月1万円収入を増やす方法を考えよう

節約や倹約は確かに重要です。しかし、手取り月収が30万円だとすれば、いくら節約しても使える上限は30万円です。

たとえば消費税が10%になったとしたら、月に20万円を使う人は、生活コストが毎月1万円アップします。社会保険料がアップし給付が削減されれば、使えるお金はどんどん目減りし、人生の自由度も狭くなってしまいます。

そして節約志向の大きなデメリットは、発想の貧困化です。節約は簡単です。調べて比較して、値段の安い方にスイッチすればいいだけです。あるいは、ただ単純にガマンして買わない。「月1万円節約してください」という課題は簡単ですが、「月1万円収入を増やしてください」と言われたら、その方法が思いつくでしょうか。

節約して貯金するという思考停止状態から脱却し、より稼ぐことへ自分の知恵と工夫と努力を投入することが大切です。

■お金のために時間を犠牲にしてはいけない

節約志向は、無意識のうちに、お金よりも自分の人生を軽んじてしまう危険性をはらんでいます。

今の1分1秒の積み重ねが1日、1カ月、1年となる。そしてそれが人生をつくる。つまり時間とは人生そのものであると言えます。

しかし節約志向は、「ちょっと時間がかかっても自分でやる、安いほうを選ぶ」というふうに、お金のために自分の時間を犠牲にします。

お金はなくなっても稼げばいいだけですが、時間は一度失われたら二度と取り戻すことができません。ただ、時間は目に見えないから、減るという実感が湧かない。だから軽視してしまうのです。

■ときには、お金で時間を買うこともできる

節約や貯金がいけないということではなく、自分の成長、人生の広がりを考えたとき、時にはお金で時間を買うという判断も必要です。

たとえばプログラミングを学ぶために専門学校に行きたいけど、100万円の学費を貯めるには3年かかるとします。この場合、お金が貯まってから通うよりも、借金してでも早く学び始めれば、その成果を活かす時間を長くとることができます。これもお金で時間を買っていると言えるでしょう。

日常においても、たとえば家事代行サービスを使って外注することで、子どもとの時間をしっかり取れたり、疲れを癒して明日の英気を養うことが可能です。

■お金持ち体質になる近道は、新しいことへの挑戦

お金持ち体質になるために最も重要な姿勢は、「好奇心を持ち、未知の分野に挑戦する」ことです。新しい仕事に取り組む、新しい学習を始める、やったことのない投資をしてみる、転職する、起業する……。

これらは言い方を変えると「リスクをとる」とも言い換えることができます。つまり挑戦するとはリスクを取ることであり、リスクを嫌がる人にチャンスは巡ってこないことを意味します。

しかし挑戦すれば、それが成功だろうと失敗だろうと、「今までできなかったことができるようになる」「今までよりももっと上手にできるようになる」「新しい自分の能力を発見する」「もっとチャンスが増える」ことにつながります。

それは、ますます相手や顧客に喜んでもらうことにつながり、お金が舞い込んできます。するとさらにヒト・モノ・カネ・情報が集まるという循環になるのです。

2019年も早や4分の1が過ぎましたが、あなたは今年いったいいくつ、未知の分野に挑戦したでしょうか。

(米国公認会計士 午堂 登紀雄 写真=iStock.com)

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