読書家が注目“最新ビジネス書”ベスト20

プレジデントオンライン / 2019年6月6日 9時15分

橘玲著『人生は攻略できる』(ポプラ社)

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、5月にアクセス数の多かったベスト20冊を紹介しよう――。
第1位:『人生は攻略できる』(橘玲著、ポプラ社)
第2位:『好かれる人の話し方、信頼される言葉づかい』(桑野麻衣著、クロスメディア・パブリッシング)
第3位:『勉強大全』(伊沢拓司著、KADOKAWA)
第4位:『天才を殺す凡人』(北野唯我著、日本経済新聞出版社)
第5位:『直感と論理をつなぐ思考法』(佐宗邦威著、ダイヤモンド社)
第6位:『しょぼい起業で生きていく』(えらいてんちょう著、イースト・プレス)
第7位:『VUCA時代の仕事のキホン』(河野英太郎著、PHP研究所)
第8位:『ささいなことに動揺してしまう敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』(みさきじゅり著、秀和システム)
第9位:『僕たちは14歳までに何を学んだか』(藤原和博著、SBクリエイティブ)
第10位:『いまこそ知りたいAIビジネス』(石角友愛著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第11位:『無敵の筋トレ食』(岡田隆著、ポプラ社)
第12位:『宇宙はなぜブラックホールを造ったのか』』(谷口義明著、光文社)
第13位:『「死」とは何か』(シェリー・ケーガン著、 柴田裕之訳、文響社)
第14位:『お金の流れで読む日本と世界の未来』(ジム・ロジャーズ著、大野和基訳、PHP研究所)
第15位:『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』(山口揚平著、プレジデント社)
第16位:『超効率勉強法』(メンタリストDaiGo著、学研プラス)
第17位:『THE TEAM 5つの法則』(麻野耕司著、幻冬舎)
第18位:『勝間式超コントロール思考』(勝間和代著、アチーブメント出版)
第19位:『知らない人を採ってはいけない』(白潟敏朗著、KADOKAWA)
第20位:『持たざる経営の虚実』(松岡真宏著、日本経済新聞出版社)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2019年5月の閲覧数ランキング

■人生を「ロールプレイングゲーム」として攻略する

今月の1位は『人生は攻略できる』(橘玲著、ポプラ社)でした。高度成長期の日本では、成功のための「レール」が用意されていました。それはゲームに例えるのであれば、たしかな「攻略本」があった時代と言えるでしょう。しかし、今はそれが通用しなくなっています。現代用にアップデートされた、新たな「攻略本」が必要になったのです。

本書は人生を「ロールプレイングゲーム」と捉え、「お金(金融資本)」「仕事(人的資本)」「愛情・友情(社会資本)」という3つの観点から、魅力的な物語(=人生)を紡ぐための方法を解き明かしています。今、自分がプレーしているゲームがどのようなものかを理解しなければ、うまくプレーするのは難しいもの。逆に言うと、ゲームのルールさえ理解すれば、やるべきミッションやクエストが明確になるはずです。

■「大人のコミュニケーション」を身につける1冊

桑野麻衣著『好かれる人の話し方、信頼される言葉づかい』(クロスメディア・パブリッシング)

新たな環境に活躍の場を移す人が多い時期だからでしょうか。今月はコミュニケーションに関する書籍が上位にランクインしました。第2位の『好かれる人の話し方、信頼される言葉づかい』もそのひとつ。この本は、成熟した言葉づかいを手に入れるための1冊です。

著者はANAで接客経験を積み、オリエンタルランドやジャパネットたかた、再春館製薬所グループ企業などで教育研修に携わってきた、コミュニケーションのプロフェッショナル。本書では、45の技が紹介されています。これを実践していけば、より円滑に自分の意見を伝えられるようになるでしょう。「大人のコミュニケーション」を身に着けたい方におすすめです。

■クイズ王が教える「勉強」のやり方

伊沢拓司著『勉強大全』(KADOKAWA)

第3位は、東大卒クイズ王である伊沢拓司氏の著書、『勉強大全』でした。開成中学・高校から東大に入学したという、華々しい経歴を持つ彼。さまざまな試行錯誤を経て勉強方法を確立し、東大合格を手にしたといいます。本書には「合格」という成果を出すための知見が濃縮されており、受験生だけでなく社会人からも高い評価を得たのも納得です。

本書で書かれている「勉強戦略」の立て方、暗記の攻略法、思考の広げ方は受験生でなくても参考になりますし、とりわけ資格試験を受ける方には得るものが大きいはず。「大全」の名前に恥じない内容です。

■「才能」から展開するコミュニケーション論

北野唯我著『天才を殺す凡人』(日本経済新聞出版社)

第4位にランクインした『天才を殺す凡人』は、「才能」という視点からコミュニケーション論を展開した、実にユニークな1冊。世の中には「天才」「秀才」「凡人」の3種類がいること、「天才」は「凡人」に殺されうることを、ストーリー仕立てで語りかけます。天才は「創造性」で、秀才は「再現性」で、凡人は「共感性」で、物事を評価する――このフレームワークには、「なるほど」とうなずかれた方も多いのではないでしょうか。

本書ではこうした異なる価値観を持つ人々のコミュニケーションを成立させる「アンバサダー」の特徴も解説されており、価値観が多様化する現代だからこそ、注目を集めた1冊と言えるでしょう。

■「ブラックホール」とは何か

谷口義明著『宇宙はなぜブラックホールを造ったのか』(光文社)

2019年4月10日は人類がブラックホールの撮影に成功した、記念すべき1日になりました。そもそもブラックホールとは何なのでしょうか。

第12位『宇宙はなぜブラックホールを造ったのか』は、ブラックホールのことを平易に解説した1冊です。本書によるとブラックホールは実のところ、とてもありふれた存在です。その性質は実に興味深く、ブラックホールについて考えていくと、必然的に宇宙の神秘に行き着くことになるといいます。私たちの知的好奇心を大いに刺激する1冊。時にはビジネスを離れ、こうした書に触れてみてはいかがでしょうか。

■「選択と集中」は誤訳だったのか

最後にご注目いただきたいのが、第20位にランクインした『持たざる経営の虚実』。本書は、一般的に知られている「選択と集中」の意味が、実は「誤訳」だったという衝撃的な話から始まります。

松岡真宏著『持たざる経営の虚実』(日本経済新聞出版社)

バブル崩壊以降、日本経済が低迷するなかで、「選択と集中」という経営用語は急激に広まりました。不採算事業を縮小もしくは撤退し、本業に集中すべしという主張は、多くの企業にとって納得感のあるものだったでしょう。しかし、この言葉は事業分野の多角化を否定するものでも、本業への集中を促すものでもありませんでした。実際、現在ではさまざまな国でコングロマリット(複合企業)が躍進し、M&Aの件数も増えています。本業以外の機能を内部に取り込むことの価値を改めて考えさせてくれる、重要な経営書です。

先月もランクインした『直感と論理をつなぐ思考法』をはじめ、今月はとりわけ話題作が目立ちました。来月もこのなかから複数タイトルが上位に入ると予想されます。今から6月のランキングがどうなるか楽しみです。

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flier(フライヤー)編集部
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(flier編集部)

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