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キャッシュレス時代の「ポイント投資」虎の巻

プレジデントオンライン / 2019年11月3日 6時15分

■急増! ポイント投資のお得な使いこなし術

近年、フィンテックの進歩に伴って、資産運用の形態も多様化しています。その一例として挙げられるのが「ポイント投資」です。

ポイント投資とは、クレジットカードのポイントなどを元手に投資ができるサービスのこと。代表的なのは楽天証券提供のサービスで、楽天スーパーポイントを使い、投資信託を買う人が増えています。また、dポイントのポイント投資も注目度が高く、NTTドコモの通信サービス利用者などの間では、貯まったdポイントを有効活用する手だてとして知られた存在に。

昨今は、ほかにもポイント投資のサービス提供会社が急増。この4月には、TポイントやPontaが対応したことで話題になりましたが、これでユーザー数が多い四大共通ポイントすべてがポイント投資に参入したことになります。

ポイント投資のサービス形態は一様ではなく、「現金購入型」と「ポイント増減型」の2種類に大きく分けられます。

現金購入型は、ポイントをいったん現金に換え、投資信託などの金融商品を購入する仕組み。サービス提供元はおもに証券会社で、利用するには証券口座を開設する必要があります。

ポイント増減型は現金購入型と根本的に異なり、ポイントを現金に換えることはしません。ベンチマークとなる投資信託などの価格に連動し、ポイント自体が増えたり減ったりする仕組みです。通常の投資のように現金が増減しないので、いわば“擬似的な投資”。証券口座は原則不要、サービス提供会社もさまざまです。

現金購入型とポイント増減型のどちらを選ぶかは、人それぞれの好みに合わせてOK。基本は、自分が普段から貯めている、あるいは生活圏で貯めやすいポイントで始めるのがベターですが、資産運用に興味がある投資初心者の方には、現金購入型のポイント投資で、実際に金融商品を買う体験を味わってみることをおすすめします。

■株を買ってみたいのなら、Tポイントのサービスに注目

なお、楽天スーパーポイントは、2019年5月20日時点で、現金購入型とポイント増減型の両方に対応している唯一のポイント投資です。また、現金購入型として今後さらに人気を集めそうなのが、サービス提供が始まったばかりのTポイント。SBI証券とCCCマーケティングが立ち上げたSBIネオモバイル証券に口座を開設すると、Tポイントで株を買うことができます(ただし、月額200円〈税別〉の手数料が発生)。楽天スーパーポイントは今のところ投資信託しか買えないので、ポイントで株を買ってみたい人に適しているでしょう。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/Alife)

また、ポイント増減型で一風変わっているのがStockPoint。クレジットカードの「STOCKPOINTカード」の利用で貯まるStockPoint(もしくは永久不滅ポイントなどとの交換も可能)が、所定の株式の値動きに連動して増減する点がユニークです。しかも、ポイント数次第では、ポイントを運用した株と1株単位から交換することも可能。通常の国内株式の売買単位は100株ですが、StockPointならまとまった資金がなくても株主になれます。

さて、ここまでさまざまなポイント投資を紹介してきましたが、ポイント投資は投資対象の選択肢が限定的であり、基本は少額の資金しか動かせないので、あくまでも投資初心者向きです。ポイント投資を通じて投資というものに少し慣れてきたら、ステップアップし、少額からでも現金を投じて、投資信託の積み立てなどに挑戦することをおすすめします。

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頼藤 太希 マネーコンサルタント
Money&You代表取締役。外資系生保の資産運用部門を経て現職。近著に『見る・読む・深く・わかる 入門仮想通貨のしくみ』。

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(マネーコンサルタント 頼藤 太希 構成=元山夏香 写真=iStock.com)

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