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「おにぎり2個とジュース」が最悪ランチな理由

プレジデントオンライン / 2019年10月15日 17時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/bhofack2)

Q. 午後イチ会議で眠くならない「ランチの食べ方」

■「ドカ食い」か「ちょこちょこ食い」か

皆さんに質問です。午後に眠くならないランチは、次のA~Dのうちどれでしょう。

A:牛丼やハンバーガーで腹八分目。

B:とにかく軽めにざる蕎麦2枚。

C:おにぎり2個とフレッシュジュース。

D:しっかり和定食かステーキランチ。

最初に答えを明かしますが、正解はDです。A~Cを選んだ方はお気を付けください。特にCは最悪。糖分を含む液体が一番眠気を誘います。さらに、これらは午後の眠気を見事に誘うにとどまらず、将来の糖尿病へまっしぐらになりかねません。

中高年の健康管理で唯一最大の注意事項は、血糖値のコントロールです。血糖値を制するものは健康を制し、仕事の集中力をも制するといってもいい。

血糖値が200mg/dlを超える、あるいは反対に70mg/dlを切ると、人間の集中力は一気に低下し、眠気やイライラ、だるさや頭痛などの症状を引き起こします。値が50以下になれば、冷や汗や動悸、震えや目まいなどで、とても仕事どころではなくなります。毎日きちんと睡眠をとっているのに、午後いつも眠くなるという人は、糖質の取りすぎが原因かもしれません。

■「何を食べるか」と「どう食べるか」

押さえるべきポイントはふたつ。「何を食べるか」と「どう食べるか」です。

まずは糖分を多く含んだケーキや甘味、そしてご飯やパン、麺類、イモ類などの炭水化物を控えめにしてください。うどん1玉に含まれる糖質は、なんと角砂糖13個分に相当します。茶碗1杯のご飯、6枚切り食パン2枚、ざる蕎麦1枚もほぼ同程度ですから、寿司や丼もの、ラーメンやパスタなどは推して知るべし。その代わりに野菜や海藻類の「ビタミン」や「ミネラル」と、肉、魚、豆腐などの「タンパク質」を意識的に食べるようにしてください。

もうひとつの盲点が、食べ合わせです。同じ炭水化物でも、単体で食べるよりも、良質のオリーブオイルやバター、野菜や肉などのタンパク質や脂肪と共に食べることで、体内の糖質吸収は格段に抑えられることがわかっています。つまり、白パンならバターを塗って、蕎麦ならざるではなく鴨南蛮やてんぷら蕎麦を、牛丼一杯より和定食やスープ・サラダ付きのステーキコースを選ぶべきなのです。

最後に、目指すべきは「腹八分目」ならぬ「腹七分目」。ランチ後すぐに20分歩くなどの運動を取り入れれば完璧です。くれぐれも昼食を抜くのはやめてください。一時的に胃が軽くなり調子が良いと錯覚しますが、低血糖状態はむしろ眠気やイライラを引き起こします。「腹ペコ」→「ドカ食い」を繰り返すより、2時間おきの「ちょこちょこ食い」を恒常化するほうが、はるかに高い集中力を保つことができるのです。

▼炭水化物は食物繊維・タンパク質・脂肪と一緒に摂る

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牧田 善二(まきた・ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長
1979年、北海道大学医学部卒業。2008年、生活習慣病や肥満治療のため、東京・銀座に「AGE牧田クリニック」を開業し、延べ20万人以上の患者を診ている。『医者が教える食事術2 実践バイブル』など著書多数。

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(AGE牧田クリニック院長 牧田 善二 構成=三浦愛美 写真=iStock.com)

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