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「女性との会話が苦手」を改善する4タイプ分析

プレジデントオンライン / 2019年10月20日 6時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/chachamal

Q. 女性社員と会話が成立しない

■実は男性とも会話ができていない

「女性と会話が成立しない」と悩んでいるあなたは、実際には男性とも会話が成立していない可能性が高いです。あなたが男性で、相手が女性だから、うまく会話できていないことが見えやすくなっているだけ。実際には相手の性別は関係なく、そもそものコミュニケーションスキルが足りていないのです。

そもそも会話の「目的」は何なのでしょう。主には職場での会話なのですから、仕事の話題に絞ることです。今期の目標設定はどこに置くかとか、プロジェクトがどうしたら円滑に進められるかとか。仕事についてのコミュニケーション力を高めることです。

「私はなんとなく雑談したいだけなんだ」という方もいるでしょう。世の中には「雑談力」を上げるための本が溢れていますが、本来、「楽しい雑談」をすることは、コミュニケーションでもいちばん難しい領域。難しいからこそ、それに長けた人たちが銀座の高級店などで活躍し、「雑談手帳」や「会話術」といった本を出されてもいます。彼ら彼女らは、こちらがただ一方的に話しているのを、「楽しい雑談」に思わせてくれることを仕事にして、お金を貰っている。オフィスでそれを求めてはいけません。

■人それぞれの性格や行動のタイプを知ることがまず大切

では、どうすればいいのでしょう。参考になるのが、『図解 コーチング流 タイプ分けを知ってアプローチするとうまくいく』です。コミュニケーションについて、男とか女ではなく、人それぞれの性格や行動のタイプを知ることがまず大切と本書は提示しています。この本は、心理学、コーチングの考え方から、人を「4つのタイプ」に分け、各々に対するコミュニケーションのあり方をわかりやすく解説しています。

伊藤 守 監修/鈴木義幸 著●コーチングプログラムの1つである「タイプ分け」のノウハウをもとに、具体的手法を解説。(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

その4つとは、コントローラー、プロモーター、サポーター、アナライザー。本書にはそれぞれのタイプの特徴が、端的に書かれていますが、まずは相手がどのタイプかを推察しましょう。同時に、自分がどのタイプか知ることも役立つでしょう。

私が本書を推薦するいちばんの理由は、その実行しやすさ。たとえば「上司から見たサポーター部下との付き合い方」「アナライザー部下に上司としてどう話を聞けばいいか」というふうに、タイプごとの上司もしくは部下に対するコミュニケーション方法が、とても簡潔かつ具体的に書かれています。

例を挙げると、コントローラーとコミュニケーションをとる際は、相手は「自分が事態をコントロールしたい人」なのだから、わからないときは質問というよりも、「どうなんでしょうか」と教えを乞う態度をとることが必須。いろいろ発想したいプロモーターに対しては、自由にどんどん話をさせる。反対にアナライザーは物事をハッキリさせたい人だから、自由に話をさせるのではなく、質問は具体的かつ明確に。サポーターは支援したい人なのだから、プロセスにも耳を傾け、貢献を承認するという気遣いを忘れてはいけない……といった具合です。

読んですぐに効果が欲しいという方にはおすすめです。

▼人間は4つのタイプに分類できる

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三谷 宏治(みたに・こうじ)
金沢工業大学虎ノ門大学院教授
1964年、大阪府生まれ。福井県立藤島高校卒。東京大学理学部卒業後、ボストンコンサルティンググループ、アクセンチュアを経て現職。著書に『経営戦略全史』『戦略子育て』など。2019年9月末に『新しい経営学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を刊行。

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(金沢工業大学虎ノ門大学院教授 三谷 宏治 構成=伊藤達也)

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