今どきのセレブ妻に求められる意外な条件8つ

プレジデントオンライン / 2019年10月29日 6時15分

※写真はイメージです(写真=iStock.com/Sushiman)

1億円プレーヤーとの接点が多い午堂登紀雄さんは、彼らの奥様も起業して稼いでいるケースが増えていると言います。まさにパワーカップル。そんな彼女たちの結婚観、子育て観とは? 午堂さんとA子さん、B美さんの座談会形式でお届けします。
A子さん(40歳)
家族構成:夫(52歳 会社経営 不動産関連)、長男(5歳)、長女(2歳)

B美さん(34歳)
家族構成:夫(44歳 実業家 コンサルタント)、長男(5歳)

■セレブ妻のリアル

【午堂】皆さん、本日はお忙しいところお集りいただき、ありがとうございます。今日は「セレブ妻のリアル」というテーマですが、結婚や子育てなどについてお二人の率直なご意見をいただきたいと思います。また、婚活中の女性に向けてもご助言いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

【A子】よろしくおねがいしまーす!

【B美】よろしくお願いします。

【午堂】最初に、お二人の簡単な自己紹介をお願いします。

【A子】私は現在、ライフスタイルアドバイザーとして、カウンセリングの仕事やイベントの企画・開催をしています。主人は不動産関連の会社を経営しています。

【B美】私は親子のためのファッションブランドを立ち上げ、生地選び、デザインから縫製まですべて自分でやっています。ただ最近はデパートの展示会に出展することも増え、パートを雇い始めたところです。主人は飲食店や経営コンサルティングなどの仕事をしています。

【午堂】お二人とも、経営者の夫にお子さまもいて、自分自身のビジネスを持ち、お金にも困らない、うらやましい生活ですね。

そもそも今のご主人とは、どこで出会われたんですか?

■起業準備中の無職の男性と結婚した理由

【A子】私は実はバツイチなんです。最初のダンナとは国際結婚でした。が、あまりの束縛と共同生活を送る上での甲斐性のなさ、男性としての頼りなさに我慢できなくなり、さんざん揉めた挙句に離婚しました。

その後、派遣会社に勤務していて、その仕事上での取引相手だったのが今の主人です。

【B美】私は学生のころ、バイトしていたら主人がお客さまとして来て、猛烈に口説かれたんです。当時彼は20代でしたが、すでに起業してかなり儲かっていたようです。

私の第一印象としては太っているただのおっさんでしたが(笑)、話は面白いし、自分の知らなかった世界を見せてくれるし、お金の使い方もきれいだし、何より尊敬できるところに惹かれました。

【午堂】お二人は世間的にはいわゆる「セレブ婚」ですが、実際はどうですか?

【A子】確かに彼はすごく稼いでいるし、私の年収も8ケタあるから、今はお金には余裕があるほうだと思います。

でも結婚当初、彼は勤めていた会社を辞めたばかりで起業準備中の無職。私も子どもが生まれて主婦だったから、お金はどんどん減っていった時期もあったし、彼の仕事の調子が悪くなって、自己破産を覚悟したこともありました。

でも私は、それで別れようと思ったことはまったくないんです。彼と一緒ならなんとかなると思っていたし、彼と一緒にいられるだけで幸せだったから。

【B美】私は以前CAをやっていて、子どもが生まれたあとは専業主婦でした。

でも、そんなに経済的にラクなときばっかりじゃなかったですよ。実際、夫の収入がゼロというときもあったんです。忙しそうにいろいろやっているのになかなか実らず、そんなときはやっぱり険悪な雰囲気になったこともあります。でも私は彼を信じていたし、なんとかなると楽観してましたね。

■「セレブ婚」は狙ってできるものではない

【午堂】なるほど、お金があるなしではなく、状況をポジティブに捉え、パートナーを信じることが大事なのですね。

【A子】だって、相手の経済力を目当てにしていたら、お金がないときに一緒にがんばれないでしょ。セレブ婚なんて狙ってできるものじゃなく、一緒に育てていくものだと思う。

【B美】特に経営者なんて必ず浮き沈みがあるんだから、今の年収がいくらなんてあてにしない方がいい。相手が稼げないなら、自分が働いて稼げばいいというくらいの覚悟があれば、何だって乗り越えていけるしね。

【午堂】そんなお二人は、今は自分のビジネスを立ち上げ、ご自身でも稼いでいるわけですが、ご夫婦そろって事業家だと、家事や育児に支障が出ませんか?

■子どもにコンビニのおにぎりを食べさせてもOK!

【B美】両立なんてできるよ!

【A子】そうそう、何も心配いらないと思います。私は家事が苦手で、自分も夫も多忙なので、シッターと家政婦さんにお願いすることにしてみました。

子どもにはお菓子をあげるしコンビニおにぎりも食べさせる。料理が苦手なので……。そうめんとにゅうめんは得意なんだけどね(笑)。

【午堂】それ、冷たいかあったかいかの違いだけですよ(笑)。でも多くの人は、「もっとちゃんとやらなきゃ」と思うんじゃないでしょうか。

【A子】妻として、母親として、完璧にこなそうという思い込みが自分を縛るんだと思います。もっと自由に発想し、アウトソーシングサービスを使えばいいと思います。

あとはね、ご近所に信頼できるご両親やご親戚がいるなら、頼らせてもらうとか。我が家は典型的な核家族で、近所に頼れる家族もいないので、今はそういうサービスを利用するようにしているだけです。

お金があるからできるんだろ、ではなく、どうすれば両立できるか、自分の固定観念を捨てて考えるんです。保育園のママ友同士で子供たちを預かりっこすることもありますし。アウトソースや助け合いは大切。自分の心に余裕がないと、子どもに愛情を注げないですから。

子どもの食事も、好きなものを食べさせればいいと思っています。それで批判があるかもしれませんが、それは我が家の問題であって、他人がどうこう言うものではないですしね。

とはいえ、主人がいるときはいつも、ご飯の準備はしてくれるんですけど(笑)。特に朝食はいつの間にか主人の担当になりました。主人のほうがよっぽど栄養バランスを考えて作ってくれます。

■サラリーマンになるための教育はしない

【B美】ウチも結構放任ですよ。私、料理はするけれど朝ごはんはあんまり作らないから、見かねた夫が子どもの朝食を用意しています(笑)。

ほかにも、トイレトレーニングもしなかったなあ。おむつがとれたのは5歳くらいと超遅かったけど、それも本人が恥ずかしくなって自分でなんとかした結果です。家庭によっていろんな子育て観があるとは思うけれど、私は親があれこれ完璧にこなそうとしなくても、子は育つものだと実感しています。

それに夫婦で起業家だからというのもあるけど、安定したサラリーマンになるための教育なんてするつもりもないから、子ども自身の自主性や判断を尊重するようにしています。

【午堂】でも相手が完璧主義だとしんどいですから、結婚前に家庭に対する価値観を確認しておいたほうがいいかもしれないですね。ご主人は理解してくれたんですか?

【B美】家事は完全に半分こです。お互い仕事をしているから、自然にそうなったんです。

育児については、起業して最初のころは不満そうだったけど、私が一生懸命メールの返信をしたり、ミシンで縫ったりしている姿を見せていたら、彼もわかってくれたみたい。今はいろいろやってくれていますよ。

【A子】ウチの夫は「僕に迷惑がかからないならいいよ」というスタンスからのスタートでした。だからなるべく夫の仕事に迷惑がかからないように、と考えたのが家政婦やシッターを使うこと。でも結果的には、想像していた以上に主人のワークライフバランスが変わってきて、家にいる時間が長くなり、「奥さんが一人で何かをする時間」を増やすことにも、とても協力的になりました。子どもはやっぱりかわいいみたいで、子育ては夫もよく手伝ってくれます。

■結婚することの良さを知っている

【午堂】最近は「結婚にメリットを感じられない」などと、結婚に対してあまりポジティブな印象を持っていない若者が増えていると言われていますが、どう思いますか?

【A子】結婚はいいですよ~!! 最初に離婚したあとも、やっぱり「いつかまた結婚したいな」と思ってました。

結婚は不自由とか人生の墓場とか言われることもあるけれど、そんなの幻想ですよ~!

一人の時間も作れるし、夫婦二人の時間も作れるし、家族の時間も作れる。そしてそれが選べるんですから。

子どもがいても自由だし、子どものいる生活はとっても楽しい。結婚は安心を手に入れるだけでなく、幸せも同時に手に入れられる、最高の手段だと思います。

【B美】私も同じ意見。夫は起業して会社を経営してて、自分もやっているから、こうしたらいいよねとか、そういう会話ができることがとても楽しいです。

また、将来は自社ビルを建てたいねとか、未来の夢を一緒に語り合える相手がいることは本当に素晴らしいこと。

そして、子どもがいる生活はもっと素晴らしい。私の場合、子どもがほしくて不妊治療までしたくらいだから、今は本当に幸せ。子どもの感受性はすごくて、夫の仕事がうまくいっていないとき、私が「なにやってんのよ!」と夫に不満をぶつけたら、娘は「パパは今、休んでいるだけなんだよ」と私をなだめたんです。一方夫と二人きりのとき、娘はパパに「ちゃんと稼がなきゃダメじゃん」と言ったらしいんですよ。

【A子】へえ~!

【午堂】それはすごいですね!

■セレブ婚をするためには捨てるべきことがある

【午堂】お二人のようなセレブ婚にあこがれる人は少なくないと思いますが、どうすればお二人のようになれると思いますか?

【A子】いろんな価値観があると思うけれど、まずその「セレブ婚」「お金持ちと結婚」という発想を捨てた方がいいと思うんです。それが自分を縛っていて、出会いや結婚への足かせになっているような印象を受けています。

確かにわたしも、「理想の男性像は掲げておいたほうがいい」という話はするのですが、「理想に掲げること」と「固執すること」は違うから。「お金がある男性のほうがいい」っていうのはもちろんですけど、大切なのは「その人と一緒にいる自分は、幸せなのかどうか」です。

お金持ちもいろんな人がいますが、誰かに幸せにしてもらおうとか、環境が自分を変えてくれるはずとか、依存心の強い女性は、ちゃんとした相手だったら敏感に感じて引いてしまうと思います。

【B美】私の知人で、40歳手前で絶賛婚活中の女性がいるんですが、彼女は年収1500万円以上、ルックスもそれなりのレベルを求めているそうで、やはり結婚には至っていません。

スペックで相手を選ぼうとすると、当然相手からも自分のスペックを要求されるわけですよね。じゃあ自分はそれに見合ったスペックなのかと。若くて美人ならアリかもしれませんが、もしそうでなければそのこだわりは捨てた方がいいと思います。

それに、お金を目的にしたら浮き沈みを一緒に乗り越えられないですよ。相手のお金を使って幸せになろうという自己中心的な発想では、相手との絆を深めることはできないと思います。他人のお金を使って自分が豊かになろうというのは、貧しい考え方のように感じます。単純かもしれませんが、直観で「ああ、この人いいなあ」という人を選んだ方がいいのではと思います。

■幸せな出会い、幸せな結婚のために必要なこと

【午堂】特に実業家であればリスク管理にも長けているから、そんな打算的な女性の下心を敏感に感じ取って、遠ざかるかもしれないですね。

ただ、そういう人に出会いたくても、そもそも出会いがないという女性も少なくないですよね。

【A子】出会いはやってくるものではなく、自ら作るもの。動かないと出会いはないですよ。

【B美】私は仮に今の主人と離婚することになっても、また起業家・実業家と結婚したいと思います。でもそのためには、そういう人が出没するところへ行かなくては出会えないですよね。

【午堂】お二人のお話には、共通する軸のようなものを感じます。家族もお金も手に入れる女性は、似たような考え方を持っているのでしょうね。

【B美】相手のことを尊敬・尊重し、一緒に築いていこうという純粋な気持ちで接することじゃないでしょうか。執着心があると相手を見る目を曇らせるから、お金や外見などといったこだわりを捨てること。

仕事もお金も手段です。ラクするためじゃなく、一緒に豊かになるために、一緒にがんばろうねっていうほうが、私は楽しいと思っています。そして相手もそういう人であれば、幸せになれるはずです。理想論だと言われるかもしれないけれど、現実にできるんです。それを決めるのは自分の心や考え方。思考が行動を決め、その行動が結果を決めるわけだから、まずは自分が女性としての豊かな心を持つことだと思います。

■誰かに頼る発想は捨てること!

【A子】自分を大切にすることは、女性としての魅力を放つための基本です。それは外見のことだけじゃなく、自分の心の持ちようです。

たとえば女性芸人の渡辺直美さんや森三中のみなさんが素敵なのは、自分をしっかり持っているから。自分を愛し、自分を信じているから、それが魅力として出てくるんだと思います。

外見は整形すれば済む話。確かに外見の美しさは出会いの間口を広げる上ではとても有利。でもそこから幸せな発展につなげるには、自立した大人の女になる必要がある。その凛とした姿勢が、向上心のある男性を引きつけるんだと思います。

誰かに頼る発想を捨て、精神的に自立すること、根拠のない思い込み(妻は、母親はこうあらねばならない)を捨てること。打算でなく、本心で相手にぶつかることが大事なんじゃないかな。

【午堂】男性は本能的に女性に対して母性的なぬくもりを求めてますよね。だから自己主張の強すぎる女性は、男性は安らげないと感じて敬遠されやすいと思います。また、依存心が強い女性は、男性からすると重いとか、支え続けられるか不安になって、やはり遠ざかるような印象があります。

これらは矛盾する要素ではなく、相手を包み込む包容力や、認めてあげる受容力があるということで、成熟した大人の女性だからできることだと思います。自立できてない人は、そんな余裕がないですからね。私はお二人の話を伺って、そんなふうに感じました。

もちろん、人によっていろんな考え方があると思います。こだわりが悪いわけでもありません。いろんな夫婦関係、いろんな家族関係があるので、ここでのお話がすべて正しいわけではなく、誰にでも当てはまるわけでもありません。でも、幸せをつかみ取るのも、幸せを実感できる人生にするにも、やはり本人の心の持ち方が大切ということですね。

今日は貴重なお話をありがとうございました。

【A子】ありがとうございました。

【B美】ありがとうございました。

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午堂 登紀雄(ごどう・ときお)
米国公認会計士
1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒。大学卒業後、東京都内の会計事務所にて企業の税務・会計支援業務に従事。大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。2006年、株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。現在は不動産投資コンサルティングを手がけるかたわら、資産運用やビジネススキルに関するセミナー、講演で活躍。『捨てるべき40の「悪い」習慣』『「いい人」をやめれば、人生はうまくいく』(ともに日本実業出版社)など著書多数。

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(米国公認会計士 午堂 登紀雄 写真=iStock.com)

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